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【発達障害の参考記事見つけました】

発達障害=悪いもの
…みたいな感覚が世間に浸透しているように感じます。
ワタシが相談業務をしていても、「発達障害と診断されて"しまった"」とか「あの人は発達障害だと確信しているのだが、どうすれば治せるのか知りたい」など、発達障害が何かの病巣のような発想に度々出会います。

そんな折、次の記事を見つけました。
烏山病院という精神科病院の医師による発達障害関連の記事です。
烏山病院は、東京都内にある老舗の精神科病院。緊急入院も請け負っていて、イメージで言うと車会社のホンダとかスズキみたいな感覚でしょうか。

日経Gooday

どんな記事なのか内容を見てみましょうー^^


発達障害と相性の悪い現代社会

これは、自分もすごく感じています。

発達障害 ≠   増えてきた

現代社会 = 発達障害の人が生きづらいシステムになってきた

と、医師は語っているんですね。
その昔は(といっても、20-30年程度の話だと思いますが)、いまより「個性」が個性のまま過ごせる文化があったようです。

のちにも述べますが、発達障害は「個性」の塊。
人って、皆が個性の塊なのですが、とりわけ、他者との歩み寄りが難しいほど頑なな個性を持つのが発達障害です。

そのように「自分」を持っている人は、人から指図されたりシステムに乗せたりするよりは、その人らしいやり方を尊重した方が上手く立ち回れるもの。
以前は、小売店(自営業)で生計を立てることができましたし、会社などの組織にあっても種々の業務があったものですが、最近は大型店舗に侵食されるなどして小売店が減り、ITの台頭によりパソコンを用いた変わり映えのしない業務が一般化しました。

例えば、「客にものを売る」ことを想像してみます。
小売店(自営業)であれば、自分の言葉で、自分のタイミングで、客を招くことができます。
一方、システム化された大型店舗などでは、言葉のマニュアルがあり、客をあしらうための接客術があり、ことごとく「自分流」を出せない環境です。

要するに「皆、一緒」スタイルの社会が築かれるようになり、確固たる「自分」を持っている発達障害の人が過ごしにくさを感じることが増えたのかもしれない…という考察ですね。



発達障害は脳の個性

なるほど。さすがお医者さん、解剖学的な回答だと感じました。
ワタシは、単純に「発達障害は個性」と説明しちゃいます。

発達障害と診断される方は、脳の個性がある人。
つまり、脳が生まれながら「個性的である」という先天的なものであり、ふって湧いたように発症する病気ではないということです。
利き腕と同じ発想ですね。

冒頭で述べたとおり、発達障害であることや診断されたことを絶望的な視点で話す方が絶えないなと感じるのですが、発達障害と診断されるということは「脳がちょこっと個性的だから生きづらいかもね」と教えてもらっているということです。
無理して治すものではありませんし、自分を卑下するためのものでもありません。

発達障害にせよ、他の精神科の知識にせよ、認知が広まることは大変喜ばしいことなのですが、正しい知識を広く浸透させていきたいなぁと思うのでした。


冒頭のリンクから、ぜひ記事をご覧くださいませ^^
精神科やメンタルヘルスのお話を深めるためには、正しい知識から。
ご自身や身の回りで、行動に生きづらさを感じている方の参考になると思います。

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