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【レジリエンスを“作れる日”が来る…??】

京都大学より、新しい『脳』の研究結果が発表されたみたいです。

ストレスの処し方は人によって違うけど、ストレスに弱い人を強くするためのヒントが見つかったかも…そんなおハナシです。


もともと人間に備わる
“ストレス対処能力“

人は動物なので、いろんな『安全機能』が搭載されています。
針が刺さって『痛い』と感じるのもそうですし、風邪を引いて熱が上がるのもそう。
命を守るセーフティ機能です。

ストレス対処もおなじ。
例えば、大きくて強い敵が現れてストレス感じて動けない…なんてことがあると戦えませんし逃げられません。
そんなことにならないよう、ストレスを感じても個体の持つ力でストレスを浄化する機能があるはずなんです。

ただ、問題なのは、その機能の精度。


人によって違う
“ストレス対処能力”

研究者らを悩ませていたのが、ストレス対処能力の“個体差”。

例えば……
上司Aが横暴で、誰に対しても横柄で、皆の前で大声で叱って…というケースがあるとします。
そのときの部下の反応の例がこれ↓

●部下Bは「めんどくせえやつ」と陰口を叩きながら無視を決め込みました

●部下CはAが怖くて怖くて会社に行けなくなりました

同様の環境に置かれても、人によって反応の示し方が異なります。

なんでだろう?
というのが、メンタルヘルス業界の研究者らの命題だった。

…と、記事は述べています。




“ストレス対処能力”の決め手は『タンパク質』だった!?

ストレスに強い個体と、弱い個体の間で、とあるタンパク質の量が異なったのだとか。
それがストレスに向かう力の多寡を決めたというのです。

ようするに、前段の『部下B』にあって『部下C』に無いものですね。それが、

Fosタンパク質

なんですって。
なんだそれ、てカンジですが、頭の中に備わるタンパク質の一つのようですね。

マウス実験でわかったことらしいのですが…

『部下C』タイプのマウスにFosタンパク質を投与したら『部下B』マウスに変身。

逆に、

『部下B』マウスからFosタンパク質を抜いたら『部下C』マウスに変わった。

冒頭の記事は、そんなことを報告しています。


レジリエンスとは

ジャンプの主人公が等しく持っているあの魂。
ざっくり言うと、逆境に遭ったときに『なにくそ根性』を出せる状態が、レジリエンスの高い状態です。

なにくそ根性を出すためには、ストレスがかかっていても押し潰されずに立ち向かう力が求められます。

そこで、Fosタンパク質の出番。
ストレス源を必要以上に恐れず過ごせるようになるには、Fosタンパク質が役に立つかもしれない。
レジリエンスを高めるための薬が開発されるかもしれない…???

なんだか不思議な感覚ですが、そんな研究結果のお話なのでした。



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