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【どんどん上がるぞ障害者雇用率】

障害者雇用率が上がるらしいですね。
この上昇率にはビックリです。

現行:2.3%

2023年度から:2.7%

これがどのくらいの変化かというと…
従業員が44人いたら、1人は障害者
という条件から…
従業員37人いたら、1人は以下同文
という条件に変わるということ。

国など行政機関は3%ですからね。
34人に1人の計算です。

厚生労働省


気になること①
50人未満の企業は
産業医などに乏しい

中小企業の中でも、働く人が50人未満の企業には『産業医』が配置されません。
してもイイのですけど、義務ではないのです。
『衛生委員会』も開かなくて良いし。

つまり、従業員の健康に向き合う専門職なり専属グループなりが無いという前提です。

例えば40人の企業で考えると、
1.08人の障害者雇用が必要ですので、
1人の雇用では足らず、フルタイムくらいの人1人+時短1人の雇用が望まれます。
要は2人雇用することになるわけで。
40人規模の中規模企業で、専門のアドバイスも無しに2人の障害者雇用を進める…なかなか骨の折れることのように感じます。


気になること②
障害者雇用の『商売化』

障害者雇用の記事をついこの間も投稿しまして、その中で述べている内容です。


要するに、大規模市場となった障害者雇用に目を付け、事業展開するケースが増えているハナシ。
雇用のチャンスが広がりますから良いことではあるのですが、障害と医療は関係が深いものですから医療の考え方を知らなければなりませんし、何よりも障害そのものの理解が必要。
そのあたりの『質』はどうなのかなぁと、疑問に思います。

障害者雇用率がどんどん上がりますが、法整備だけすれば良いものでもないのかもしれない…と、考えるのでした。

ぱれぱれ