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【若いうちから知っておきたい成年後見制度】
任意後見人って知ってますか?
まだ元気だからこそ知っておきたい制度です^^
成年後見人制度を考える理由:
何もしないと家族、親族の負担が倍加
例えば、認知症になる、重い病気にかかるなどして、自分でお金や財産を管理できないときがあります。
入院一つとっても、一人で入院準備ができないなどの状態になることはありえます。
そのようなとき、世の中は次のように家族をとことん追って、身元引受人や保証人を探します。
当事者の年齢にかかわらず、不測の事態の際に身柄を引き取ってくれる人や、お金の保証をする人を血の繋がりに求めるということですね。
<責任所在の流れ>
本人
↓(本人に能力がなければ)
配偶者
↓(配偶者がいなければ)
子や親
↓(身内がいなければ)
孫や祖父母
↓(親族がいなければ)
おじ、おば
↓(それでもダメなら)
いとこ
…(まだ続くかも)
いえいえ、笑い事ではないんです。
生保の申請、入院時の患者管理など、様々な場面で本当に家族を追いかけます。
私も医療で働いていた頃は平身低頭しながら追いかけました;
民法で親子やきょうだいで支えあうよう義務付けられているため、こんな追いかけっこが始まってしまうのです。
これは、去る時代、長男優位の文化が浸透してしまったことで第2子以下の生活環境が劣悪になったことから、「家族内でヒエラルキー作らずに仲良くしたまえよ」と諌めるために制定された日本独自の規定です。1世紀以上も前の価値観です。
今は、そんなことを義務化されなくても家族は仲良くしていますから義務づけされることに疑問を感じます。むしろ、その規定があることで特定の人に負担をかけることが珍しくないんですよね。
例えば、患者さんの家族で、1000km以上も離れた実家の母の入院管理をするために毎週飛行機帰省をしていた方がいらっしゃいます。現家族では子どもの入院、実家では母の入院に責任を負わされていました。もちろん、正社員として働いていた方なので、平日にも息つく暇がありません。
家族だけに責任を負わせない現実的な考え方が日本にあれば、このような例を助けることができるのではないかと思います。
現代日本で、その考えの助けになるのが、成年後見制度でしょうか。
成年後見制度とは
成年後見制度は、本人以外の人に財産管理などをしてもいいよと、裁判所のお墨付きをもらう制度です。
管理される人の能力に応じて段階があります。
<成年後見制度の段階:下に向かうほど、管理能力の乏しい人が対象>
補助人
保佐人
後見人
特に後見人は、本人と同じような立場で銀行管理や、法的手続きができます。
任意後見人の選択
「任意後見人制度」は、自分の能力のあるうち…つまり、年齢もそこそこで、認知能力もしっかりしているうちに定める後見人制度です。
後見人の予約みたいなイメージでしょうか。
任意後見人を決めておくと、自分が脳障害を起こしたり事故に遭ったりすることで突然動けなくなっても、すぐに身辺を任せることができます。
配偶者や子どもの有無に関わらず、私も壮年期になったら任意後見人を考えてみたいとぼんやり考えています。
自分のことは自分の責任として考えてみるのも良い選択だと思います^^
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