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【子どものいじめや自殺の問題をデータで見る】
教育現場のハナシです。
国で行う調査を見てみると、子どもに起きている問題を垣間見ることができるんですね。
今回は、文部科学省の調査を引っ張り出しました。
国はこんなふうに子どもの問題を認知しているのだということがわかるものです。
いくつか内容をピックアップしてみますね( ・∇・)
2020年にいじめ減少
いじめの認知件数が2020年に減少しました。
児童生徒1000人あたり46.5件→39.7件に変化したらしいのです。
2020年と言えば、コロナ禍が始まった年ですから、児童生徒間の接点が減ったことも一因なのでしょうか。
1000人あたり6.8件減るって、結構な減少率ですよね。
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地域で差があるいじめ認知件数
いじめや暴力の件数は、地域差があるようです。
例えば、暴力の認知件数はこんなかんじ↓
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突出するところとしないところの差が激しいですね。
この違いはなんで起こるんでしょう。
これだけ地域差があるのであれば、地域独自の対策が欠かせないかもしれませんね。
不登校増加
いじめは減りましたが、不登校は増加です。
ということは…
いじめと不登校は、相関の無い別問題なんでしょうか
2020年からは「コロナ回避のため」という理由を不登校の理由から除くことになっているので、コロナ以外の理由で不登校が増えたことがわかります。
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不登校の要因・年代でのちがい
不登校の要因は、半数が無気力・不安によるものとのこと。
なぜそうなってしまうのかを知りたいところですが…それはさておき、
不登校第2位の理由が年代によって変わることがわかります。
小学生の不登校の要因:親子の関わり
中学生の不登校の要因:友人の関わり
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小学生までは家庭という小さなコミュニティの中で生きる一方、中学生からは中規模の世界観で生活するようになりますから、このような結果が得られるのかもしれませんね。
自殺が急増
1年間の子どもの自殺者数が増えました。
317人 → 415人
子どもの数そのものは減っているのに、自殺者人数が増加したのは由々しきことですね。
この数字は自殺者「率」ではありません。
この背景については、何が要因になっているのかわかっていません。
自殺には「心理学的剖検」という、結果に至ってしまった理由を追う研究があるのですが、それは行われているのでしょうか…?
同じことを繰り返さないためには歴史を知ることも大切だと思うので、この結果になってしまった背景を抑えたいなと感じます。
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国の調査でわかること、見えること、見えないことなどなど、いろいろなことを考えることができます。
一介の専門職としては、このような調査を見るしかできませんが、なんらかの形で活用できる道があることを願うのでした。
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ぱれぱれ
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