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連載:ポートランドの公園に行こう #07 ケラー・ファウンテン・パーク

全米一住みたい街、ポートランド。その街の魅力のひとつにもなっているのが「公園」です。市内には300あまりの公園があり、市民の生活に溶け込んでいます。本連載では、現地調査や政府公開情報をもとに「ポートランドの公園」をテーマにお届けしていきます。

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尚、本連載は冊子「Go to Porltand Go to PARK ー ポートランドの公園に行こう ー」にてより多くの写真と文章で解説しています。さらに詳しい情報についてはこちらをご覧ください。冊子の詳細・ご購入はこちらから> 

連載第7回目は、空間全体がダイナミックな水の芸術作品のような広場をご紹介します。

1960年代前半、この広場に隣接するポートランド市民公会堂の再開発計画時に計画されたKeller Fountain Park。Ira Keller氏は、初代ポートランド開発局の議長であり、またこの地のCivic leaderでもありました。氏の功績をたたえ、この広場とその隣にある公会堂にその名を残しています。

この広場の見どころは、名前にもある通り、大きな噴水です。下の写真は公会堂側から見た公園風景。高さが5メートルにもなるブロック状の巨石が積み上がった壁の上から、轟音を鳴らしながら水が滝のように流れています。

↑ 公会堂側から見た公園。噴水というより滝に違いですね。

1分間に13,000ガロン(およそ50,000リットル)の水が流れているそうです。贅沢な水の使い方が許されるのも、水源となる山も近く、またウィラメット川沿いであるポートランドならではでしょうか。

↑ 1分間に13,000ガロン(およそ50,000リットル)も流れているそうです。

木陰もある広場はマイナスイオンたっぷりで涼しい水音に満ちており、とても癒やされます。

↑ 滝の下の広場には、マイナスイオンたっぷり。涼しい音も広がります。

さて、巨石の壁の上はというと、下の写真のようにそれぞれに小さな窪みがあり、ちょっとしたプール(露天風呂?)のようになっています。

↑ 人工的なデザインではありますが、木々に囲まれ、水の音を聞いていると大自然にいるような錯覚を覚えます。

高さが5メールもありますので、少し足を踏み外すとかなりの事故になりそうですが、そこは自由の国アメリカ、そんなこと一切お構いなしで水遊びができます。

↑ 子供達は全く怖がる様子を見せずに水遊びをしていました!

↑ ハイハイが限界の幼児でも大人と一緒に楽しんでいました!

ということで、娘も噴水デビューしました。ポートランドには水遊びが出来る公園が多いので、常に水着を携帯し親子で公園めぐりをしました。

↑ および腰の娘。(当時、1歳5ヶ月)

静かに読書するもの気持ちよさそう!

↑ 足だけ水につけて読書をしたり、ランチをしたり。

日本の場合、安全性や衛生面でなかなかこうした遊び場の実現は難しいのですが、楽しみ方の自由度の高さはさすがアメリカ!といったところです。サインにもしっかりと注意は書かれていますが、この公園に出ている注意喚起のサインはこちらのみでした。

↑ “汚いから飲まないでね” と”滑るから気をつけてね”で済んでしまうアメリカは自由と責任の国と改めて感じさせてくれる公園です

この公園の使い方に、日米の公園に対する意識や国民性の違いが現れているようでとても興味深い公園でした。

(※本記事は、2015年8月取材時の情報に拠ります。)

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