連載:ポートランドの公園に行こう #03 パイオニア・コートハウス・スクエア
全米一住みたい街、ポートランド。その街の魅力のひとつにもなっているのが「公園」です。市内には300あまりの公園があり、市民の生活に溶け込んでいます。本連載では、現地調査や政府公開情報をもとに「ポートランドの公園」をテーマにお届けしていきます。
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連載第3回目の今回は、”ポートランドのリビングルーム”との愛称をもつほど多くの人に親しまれている街の中心広場をご紹介します。
ポートランドを支えるライトレール交通の要となる広場
オレゴン州ポートランドに来る観光客がまず最初に訪れる場所がパイオニア・コートハウス・スクエア(Pioneer Courthouse Square)です。
↑ Pioneer Courthouse Squareの銘板
観光客の多くは、ポートランド国際空港から出るこのライトレール(レッドライン)に乗り、ポートランドの中心部を目指します。
↑ ポートランドの生活に欠かせないライトレール
パイオニア・スクエア周辺は、イエロー・グリーンラインにも乗り継げるトランジットエリアです。
そこに降り立つと、そこには一面のレンガ畳みの広場。この広場にあるレンガには1つ1つ名前が刻まれています。これらの名前は、”Friends of Pioneer Square”という団体が、この公園の建設費を捻出するために募った募金の寄付者の名前だそうです。
Wikipedia には、この広場が今に至るまでの経緯が詳しく書いていますので、ご参考ください。Wikipeiaはこちら。
↑ 一面のレンガ畳みの広場。ぜひ、この地でレンガを見てください!
観光情報発信の拠点としても機能
広場の目印でもある観光名所や姉妹都市などを示した矢羽サインモチーフのパブリックアート。ポートランドの見所が伝わってきます。
↑ 矢羽サインをモチーフにしたパブリックアート
この広場内には観光案内所があります。噴水のあるアプローチからアクセスできます。
↑ この広場で必ず訪れたい場所といえば、この敷地内にある観光案内所
観光案内所は、ポートランドの魅力を発信するメディアであるTravel Portlandが運営しています。ウェブとリアルの融合が進んでいるのは、アメリカならではです。
↑ Travel PORTLAND
↑ 平日も大にぎわいでした。
壁一面に広がる観光案内用のリーフレットの種類の多さがポートランドの魅力を物語っていますね。
↑ 壁一面に広がる観光案内用のリーフレット
周辺は、一大ショッピングゾーン
さて、この広場の周辺はショッピング・エリアとしても有名です。また、ポートランドは消費税の無い地域ですので、観光客だけでなくポートランド周辺の住民にとっても魅力的なショッピング・エリアです。
まずは、ポートランドを代表する企業の1つでもあるNike。店内のディスプレイも本拠地ということで力が入っていました。
↑ ポートランドを代表する企業の1つでもあるNike。本社は、ポートランドの外れのビーバートンにあります。
そして、やはり、Apple Store!いい場所を押さえてます。
↑ こちらも観光案内所以上に賑わっていました!
パブリック・アートも充実しています!
商業施設だけでなく、この広場内外にも見所がたくさん!まずは、この広場で一番人気の銅像。
↑ スワード・ジョンソン作 Allow me。
傘をモチーフにしたシェルター。雨の多い気候を活かしたデザインと機能ですね。
↑ 傘をモチーフにしたシェルター
パイオニア・コートハウスを支える柱が倒壊したイメージのパブリックアート。何気なく通りかかると、本当に壊れているかのように見えます。
↑ 柱が倒壊したイメージのパブリックアート
↑ 折れた柱の断面には、チェス盤がデザインされています
広場周辺の街路には、地元に生息する様々動物の銅像が設置さています。まずは、ウィルメット川を遡上してきた(?)鮭を捕まえるクマ。
↑ 鮭を捕まえるクマ
こちらは、カワウソ。このほかにもカモやシカの銅像もあります。
↑ カワウソ
最後に、広場にはスターバックスもあります。年間100万杯ものコーヒーを販売しているそうです。日本でも馴染みのあるスタバを見つけると少し安心しますね。また、無料でWiFiに接続できるので、ここで情報を調べるのもいいですね。
↑ 広場にはスターバックスもあります
この広場も公園のサイズとしては、とても小さいのですが、クリエイティビティに溢れるパブリックアートや周辺商業施設なども含め、見所が満載で、さながらポートランドを凝縮させたかのような素晴らしい場所です。
ポートランドに降り立ったら、まずこのパイオニア・コートハウス・スクエアでゆっくり過ごしてみませんか?
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