【遠藤奮戦記】実家に温室を建てちゃった 〜「遠藤ナーセリー」誕生秘話〜
こんにちは!parkERsグリーンライフ室の遠藤です!
今回は「遠藤奮戦記」(詳細はこちら)の第1弾として、趣味が高じて建てた自宅のビニール温室についてお届けしたいと思います!
遠藤と植物の歴史
僕は生まれも育ちも埼玉県なのですが、「埼玉ってなにもない」って言われますよね…確かに観光名所とかは少ないかもしれません(埼玉県のみなさますみません)。しかし、これは個人的意見なのですが、実は都心が近いわりに農地が多い気がします。
かく言う僕の実家にも畑があり、幼少期から畑で祖母の野菜作りを手伝ったり、柿やミカンを取って食べて、野菜や植物とは近い距離で育ってきました!
周辺も田畑が多く、豊かな自然に包まれた環境で生活していました。そのため、植物に興味を持つのは仕方のないことだったのかもしれません。
植物愛を持ち始めてからは、やたらと果物を買ってきて、食べた後に残った種を畑に植えて観察したり、ホームセンターで花や野菜の種や苗を両親にねだったり、とその頃からちょっと変わった子供だったようです。笑
ハウスを建てるのは時間の問題だった!?遠藤の植物遍歴
もともと植物は好きでしたが、栽培にドハマりしたのは小学生。
初めて見たストレリチア レギネのエキゾチックで魅力的な花に一目惚れしてしまい、当時高価でしたが駄々をこねて買って貰いましたね…。笑
自力で花を咲かせたいという強い思いもありましたが、小学生ながら高価な植物という印象はあったようです。
枯らさないように本が破れるまで読んで栽培を実践し、翌年も花を咲かせることが出来たときのことは今でも鮮明に覚えています。
今もその株が家にあり、花を咲かせてます!
ストレリチア レギネ
次に興味が湧いたのが、ホームセンターなどで売られていたデンドロビウムという蘭。
家族が買ってきて、花が終われば外で放置され枯れていく…それが嫌で栽培を始めました。
もったいない精神ってやつです!
しかし、このランは基本熱帯のものなので埼玉の冬には耐えられません。一般家庭では最低限、温度が安定しやすい室内に入れるのですが、実は室内は植物にとって過酷な環境です。そのため、自室でちゃんと冬を越せるような条件をクリアするまでに数年がかかりました。試行錯誤の間に枯らした植物は何百という単位です。
幸いなことに、毎年買っていたので実験材料には困らなかったですが…。笑
実は、蘭が栽培できる環境では多くの種類の植物が栽培できるといわれていて…
その言葉通り、環境が整った窓辺では育てられる植物がどんどん増えてしまい、とうとう管理しきれなくなっていきました。育てられると楽しくなってきて数は増えるし、栽培の難易度は上げちゃうしで…
我ながら、こんな高校生なかなかいないですよね。笑
そこで僕が何を考えたかというと…
当時、はやり出していた屋内用ガラス温室です。これを見たときは衝撃的でしたが、買ったときは金額も衝撃的でした。笑
でもこのガラス温室、管理が難しいうえ、意外と狭い…1年経つ頃にはあっという間にいっぱいになってしまいました。
さて、そんなこんなで大学生になった自分は自宅での室内栽培に限界を感じ、ふとこんなことを思いました。
「軒下に部屋でも作ったら栽培スペースが大きくできるのでは?」
家族に無理を言ってサンルームを作ってもらい、自分で農業用の電気ヒーターを入れて小型のハウスを作って栽培を始めました。ここまでくるとヤバイ奴です。笑
すると驚くことに、初めて1鉢も枯らさずに冬を超えることが出来たうえ、多くの植物が花をつけ始めたのです。
さすが農業用!と思ったのもつかの間。電気代をみて愕然とした記憶が鮮明によみがえります。
ちょうどその頃、祖母が体力的に畑仕事を続けるのが難しくなってしまい、畑が草だらけに。家族で草むしりをしても追いつかず、畑を管理しつつ植物を育てる方法を模索しはじめていました。
社会人になり、自由に使えるお金も増え、学んできた知識や技術をフル活用した結果、行きついたのは
「いっそ、ハウスを建ててしまえばいいのでは?」
という発想でした。畑を荒れさせないうえ、好きな植物も農家さんなみに育てられる!一石二鳥!
しかし、業者に依頼すると1棟40万円と高額のため、いろいろ探し回り自分で建てられるハウスを見つけ、20万円をかけて、自分の仕事の休みを使いながら自力でビニールハウスを建てました。
その際に、多くの人からアドバイスをいただき、ハウス内での空気の循環や必要な資材などをそろえ、自作で植物が育ちやすいハウスの形を作り上げました。これが僕の自費制作の温室、通称?「遠藤ナーセリー」です。
手前が「遠藤ナーセリー」(奥のは両親のハウス)
しかし、自作だったため強度が足りず去年の台風21号で見るも無残にやられ、まさかの倒壊。涙
自分で情報を集める中で、強度を上げる方法や、金額感も分かり始め、改めて必要な部品を買い足し、わずか2か月で復旧させました。
台風直撃で無残な姿に...泣笑
いまハウスで育てている植物は?
現在ハウス内ではマニアックな中南米の蘭(スタンホペア、ゴンゴラなど)をはじめ、ビカクシダ、塊根植物、チランジアなど多様な植物を栽培しています。
最近では海外に積極的に行き、専門家の指導のもと現地の環境を学び、ついでに輸入してきた植物を栽培し、栽培技術のレベルアップを図っています。
具体的な植物や海外での様子については、今後の「遠藤奮戦記」で少しずつご紹介出来たらと思っています。
「植物バカ」を通り越してしまっているような気もしますが、遠藤がハウスを建てるまでに至った経緯を今回はお届けしました。笑
すでに1棟目のハウスはいっぱいでして…実は現在「遠藤ナーセリー」2棟目を密かに計画中です。笑
次回(公開日未定!?笑)も、植物に魅了されてしまった僕の暑苦しい奮戦記をお届けします。お楽しみに!
この記事を書いた人
parkERs グリーンライフ室 遠藤寿紀
農学系の大学・大学院で学び、植物の知識・栽培技術の理解を深めていく。
趣味は、自作で作ったビニールハウスで洋ランなどの栽培とフットサル。
最近は海外に旅に出て植物の自生地を巡っています。