台北でひとり ④ 『まったく仕事が終わらないんだぁ〜』
2日目。ベルギー戦にはまったく興味が湧かないまま気づいたらホステルの2段ベッドの上。下のおじさんのいびきで起きる。部屋には2段ベッドが2つ。隣のベッドの、同じく上の段で眠っていた女の子もどうやら同じタイミングで限界に達したみたいで、カーテンの隙間から顔を出し、目を合わせて「うんざりだよね」と、言葉なく交わす。そんな彼女のベッドの横柱にはグレーのパンティとエメラルドグリーンのブラジャーが干されていて、この世界は広い、と感じさせてくれる。
はじめて海外でホステルというものを利用