よむラジオ耕耕 #27 「"이동" 은 매우 흥미롭습니다」 〜私は MOVING が好きです〜
💁 こんなひとにオススメ:ドラマ『VIVANT』や『韓流ドラマ』に興味があるひと
加藤:ラジオ耕耕 #21『あなたがなりたかったものはなんですか?』の回でラジオネーム『左利きのキキ』さんから届いた「絵を描いているけれどプロになるか悩んでいる」というお悩みがあって、それに対して SNS で意見をくれたひとがいたのでここで紹介させていただきます。
加藤さんが番組内で、SNS に作品を載せて発表することを「風にさらす」と表現していて「確かに」と感じました。目標が定まっていなくても、ひとつでも自分が挑戦できそうなことをやってみて、課題や、やりたいことが見つかればまた挑戦する。それを繰り返してちょうどいいところを見つけるのが良いのではと思いました。その時に「風にさらす」という感覚は「発表する」とか「売り込む」という表現より軽やかでいい表現だと思いました。
加藤:こんなふうに感想を言ってくれるとめちゃくちゃがんばれるよね。これで半年は白米が食える。それほどのよろこびですよ。
星野:みなさん本当にていねいに返してくれますよね。
加藤:そうだね。読みきれないほどのレスや感想をいただきました。耕しているなぁと感じます。
星野:海外の方からもメッセージいただいております。ジャパニーズカルチャーに興味があるみたいです。
加藤:「アニメ」の話もしたからね(笑)。実はあれからアニメに注目してます。まだ言うほどちゃんと見れていないけれど「観るリスト」が増えています。それもこれもみなさんからおすすめをいただいたから。またアニメスペシャルはやりたい。
(パーソナリティ加藤は耕耕をはじめる前はアニメが苦手でした)
加藤: アニメがあんなに嫌いだったのに、いまさら「サマーウォーズ」見て涙して⋯。
星野:ひとってこんなに変わるんですね(笑)
加藤:アニメもそうだけど、あんまり映画とかドラマも見ていなかったのに、最近は TBS ドラマの「VIVANT」見ました。たぶんね、この世の中でいちばん早くそのおもしろさに気づいたと思いますよ。「VIVANT 通」です(笑)。でも「VIVANT」が最終回を迎えてみんなが VIVANT ロスになっている中でぼくが VIVANT ロスになってないのには、理由があって。
星野:え、なんですか?
加藤:韓国版「VIVANT」とも言える「MOVING 〜ムービング〜」という作品に注目しているからです。ディズニープラスで配信されている全20話のドラマです。めちゃくちゃおもしろいんですよ。「VIVANT」が日本における秘密組織「別班」の話だとしたら「MOVING 〜ムービング〜」は韓国の工作員。しかも生まれながらに特殊能力を持っている工作員なんです。その子どもたちが普通に学校に通って、恋をする。うーん⋯きっと伝わらないのであらすじ読んでもいいですか?
1990年代、韓国の国家安全企画部は、スーパーパワーを持つ能力者を集めブラック・オプスチームを設立。極秘任務の遂行を命じられたこのエリート部隊のメンバーは、超能力を使って国を守っていた。しかしある日突然、部隊は姿を消し、国中に散り散りになった。数十年後、歩くよりも先に宙に浮くことができた少年キム・ボンソクは、自分の能力を隠しながら、平凡な学校生活を送っていた。そこに治癒能力を持つ女子ヒスが転校生として現れ、互いに自らの秘密を打ち明けた2人はすぐに親しくなる。そのころ、ソウルでは超能力者が次々と殺される連続殺人が起こり、平穏な日々に影が迫る⋯。
加藤: 難しく感じるかもしれないけど結構シンプルな話。クラスで地味な存在の「ボンソク」は、実は空に浮く力を隠し持っている。彼は謎の美少女転校生「ヒス」と出会い、2人は特殊能力の秘密を少しずつ共有しながら惹かれあっていく⋯。
星野:そこは普通のラブストーリーな感じですね。
加藤:そう。でもこの「ボンソク」はポッチャリしててダサいのよ。主人公っぽくない!(笑)。それに反して「ヒス」は異様に美少女。そんなふたりが何も知らない状態でどんどん惹かれあっていく。最初は子どもたちのラブロマンスって感じでちょっと見るのどうかな?と思ったけれども、次第に特殊能力がある理由みたいなことがわかってきて。その能力って本当は生まれつき持っているんだけれど、才能を開花させないと使えない。でも、ふたりが愛を知っていくにつれて⋯。実はその「特殊能力」は遺伝していて、ボンソクの父親は、空中に浮遊する能力を利用して韓国の工作員として闇の活動をしてるんだよね。闇と言っても北朝鮮の視察とか、国の治安をよくするための活動。そんなこんなで最初は子どもたちの青春ドラマみたいに見えるんだけど、だんだんその子どもたちに暗殺者の魔の手が忍び始める⋯。
星野:話だけ聞いているとすごくチープな感じがしてしまうんですけど(笑)。ヒーローものみたいな感じですかね⋯でも話はだんだんシリアスなっていくんですか?
加藤: そう! 一方で親たちの若かったころの話はどうなの、とさかのぼっていく。そこからがめっちゃおもろい。⋯ただ、これわかってもらえないんだよねえ⋯(笑)。だってただの超能力者の家族の話だし⋯いや⋯なんていうかね⋯でも監督は「キングダム2」などを手掛ける監督で、要するにアクションとかCGとかも世界レベルですごいわけ。キャストもよい、らしい。わかんないけど。とにかく何度も言うけれど「アクションがやばい」。あ、でも残酷な表現を NG とするひとは無理かもな⋯。何回切られても、銃で撃たれても治っちゃうっていう能力があるひととかいる。唐揚げ屋のお父さん。あとめっちゃ力が強いやつとか。
星野:腕が伸びたりするひとはいないんですか?(笑)
加藤:いない!いないけどいてもおかしくない(笑)。あとさ、実は北朝鮮サイドにも能力者がいて、そちら側の物語もしっかりと描かれている。
星野:敵の視点も描かれているんだ。なるほど。
加藤: いや、それが敵とも言えないのよ。全員にそれぞれの家族や物語があって、それが全部悲しくて、なんというか、悲しみの中でその能力を開花させていくというか⋯。よくある戦隊モノというかマーベルヒーローズみたいなんだけど、深みがあってめちゃくちゃおもしろいのよ。しかもディズニープラスでしか見れないというこの事態。実はもともとクドカン(宮藤官九郎)の「季節のない街」や、柳楽優弥主演の「ガンニバル」を見るためにディズニープラスに入ったんだけれど、ふと気になって見はじめたらおもしろい止まんない寝られないとなってしまった。ほんと楽しかった全20話⋯駆け抜けた⋯。「VIVANT」もみながらだったし、誰が裏切り者か、誰が仲間かと探りながら見るのがたまんない。ドキドキハラハラでした。おもしろくなかったらみなさんにサブスク1ヶ月の料金を返金します!それぐらいおもしろかった。この気持ちを共有できるひとが今のところいないので、ぜひ見ていただきたい。
星野:考察しがいがあるんですか?
加藤: そうだね。でも、それよりはただアクションがおもしろいというか、韓流ドラマ特有なのかもしれないんですが、とにかく作り込みがすごい。
星野:ちょっと見てみます。
加藤: ぼくが何かの作品でここまで熱弁するのあまりないですよ(笑)。
星野:今回の放送はほぼほぼ「MOVING 〜ムービング〜」ですもんね(笑)。
加藤:そうだね。今日は実は「食」について話す予定でした。ぼくらにとって身近な「食」もひとつの大事なカルチャーだということで、みなさんからお便りが届いているので紹介していきます(グレーの部分がリスナーさんからの投稿です)。
加藤: 黒トリュフなんて食べたことないなーこれ衝撃だったろうね。でも一度しか出してもらえなかったんだね(笑)。
加藤: 今でこそ「ジビエ」として食べられていますけどね。刺身となると貴重な体験ですね。
星野:友だちのお父さんが食えと言った鹿肉(笑)。ハンターなんですね。
加藤: あー背徳の味ね。星野くんは二郎系ラーメンとか食べます?
星野:食べます食べます。大盛り系ですよね。町田に「仰天屋」という人気店があって、俳優の竹内涼真くんの弟が働いていまして有名でした。
星野:鍋とかね。
加藤: これはすごいね。
星野:命そのもの。
加藤:これもいいね。
星野:これはラーメンだったら何でもいいわけではないんですかね?
加藤:キャンプの朝は何食べてもおいしいからね、なんでもいいと思うけど、でも「サッポロ一番塩ラーメン」がちょうどいいんじゃないかな。小さなひとり用の鍋でも作れるし。味噌とか醤油、豚骨味になると妙なバイアスがかかるというか。そりゃおいしいに決まってるよねとなるので、塩くらいがいいのかな(笑)。昔から変わらない味が、環境によって劇的に「変わる」っていうののがいいのかも。
加藤: お粥などから、緩やかに立ち上がっていく感じね。いいよね。
星野:しょっぱめの。
加藤: 人間っていうのはやっぱり塩味や甘味が欲しいんだね。
おしまい
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