EVERYTHING FLOWS #73 by illustrator はるやまひろし
—— ライブが始まる。
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DATE:2022.10.03(MON)
ARTIST:DEVENDRA BANHART
NOAH GEORGESON
GYAN RILEY
PLACE:WWWX
デヴェンドラ・バンハートは TSUTAYA でのレンタルをきっかけに聴き始めたアーティストで、個人的に長く聴いているアーティストだ。アルバムの話はまた今度。今回はライブの話を。
🎧 Devenara Banhart
Santa Maria De Feira
ある日、インスタグラムの広告を見ていたら、来日するという。よっしゃ。行こうか。ちょっと調べてスマホでピピっと。後日コンビニでチケットを渡してもらう。
音楽雑誌の情報をみてチケットぴあにわざわざ行って用紙に記入して購入してた時代が遠い遠い。昔行ったぴあのチケットを見返すと意味もなくほっこりするけれど。
急遽開催が決まったのか、発売から1ヶ月もなくライブの日が来た。2019年にタワーレコードでアコースティックミニライブを観て以来。楽しみ。
ライブが始まる。
今回はデヴェンドラ・バンハート、ノアジョージソン、ギャン・ライリーによる特別編成のライブだという。ステージ上にはドラムもなく簡素な感じ。一曲目はインスト。昨年アンビエント(環境系の音楽)なアルバムを発表していたから今日はそんな感じかな。歌ものもちょっと聞きたい気もしたけど。でも音が鳴ると、いいじゃんね。アンビエント。
🎧 Devendra Banhart & Noah Georgeson
In A Cistern & Into Clouds
そう続いた後、歌ものの曲も来ました(やったね)。演奏はアコースティック楽器が中心で、スリーギター又はツーギター&ワンベース。息ぴったりの3人の演奏から和やかなグルーヴが生まれていた。
デヴェンドラ独特の浮遊感がアコースティックなセットで感じられてちょっと感動したな。素でも出来るんだ。簡素な歌唱や演奏の中に、リズム、即興、空間などが多くのものが含まれているんだ。特殊な演奏や大声で圧倒するようなシンガーソングライターではないけど、詩的な歌う世界観はとても豊かなんだよね。吟遊詩人ここにあり。
🎧 Devenara Banhart
Middle Names(6 Music Live Room)
プライベートでも来日しちゃう日本好きなデヴェンドラさん。カタコトの日本語で笑いを誘っていた。「カエル、カワイイトオモウ」を繰り返していたな。カエル、カワイイけどさ。なにそれ笑。2018年のアルバム「MA」では日本語を織り交ぜた歌もある。ライブでも披露された。
🎧 Devenara Banhart
Kantori Ongaku
ノアさんはプロデューサーとして演奏者としてデヴェンドラと最近三作で組んでいる人。相性は抜群。ノアさんが日本語で歌う邦楽の曲があったんだけど胸を打つものがあったな(曲は調べきれずでした)。
ギャンさんは、技術的な知識のない私でもギターの名手とわかるような人でカッコ良かった。凄腕なんだけど音色は穏やかで優しい。粋でいいなぁ。素敵な歌声の持ち主でもある。
🎧 Gyan Riley
Cyclone
ライブの進行はそれぞれ持ち曲を歌いつつ、演奏は3人で。描かれるアンサンブルは懐が深く親密。肩の力も抜ける良い時間を過ごせたのでした。
ありがとう。
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