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よむラジオ耕耕 #15 「あなたの町自慢〜山形県高畠町〜」 大豆菓子ポリポリ食べ比べ
リスナーさんのおすすめ映画
加藤: リスナーのみなさんに SNS で「あなたが1番好きな映画」について投げかけたところ「好きな映画はその時期によって変わる」っていう意見をいただきました。それ、すごくよくわかるよね。人生に影響を与えた映画はひとつに絞らなくていいのかもしれないね。 というわけで、今回は2本の映画を紹介したいと思います。
ジム・キャリー主演『イエスマン 〜“YES”は人生のパスワード〜』
ジム・キャリーのコメディ全開な大好きな映画です。 もともと自分も主人公のカールのような内向的な性格なので、定期的に観るようにしています。おかげで新しい世界を見られている気がします。まさに、YES は人生のパスワードですね。
加藤:僕、観たことないんですけど、観ましたか?
星野: ずいぶん前に見ました。ジム・キャリーが「YES」しか言わないんですよ。
加藤: 生まれつき?(笑)
星野:いやいや生まれつきではないです(笑)。内向的でネガティブな主人公(ジム・キャリー)が、ひょんなことから自己啓発セミナーで「YES」しか言わないという誓いを立てさせられて⋯。という話です。ジム・キャリーは好きな俳優さんですね。
加藤:僕はジム・キャリーで言うと『エターナル・サンシャイン』が好きかも。『イエスマン』も機会があれば観てみます。ありがとうございます。
星野:今日はもうひとつオススメの映画が届いてます。
映画はたまにみるくらいで、一番好きな映画って言われると「ない」かもしれません。映画は人生の中で流れていくものというか、その時その時に一番好きなのがあって。その中で、昨年見た「佐々木、イン、マイマイン」という映画がめちゃめちゃ刺さりました。主人公は27歳で同い年。俳優を目指してはいたけど何者にもなれず、停滞した日々を送るゆうじ。そんな中で、たまたま高校の友だちと会って、輝いてた青春やひときわ明るかった佐々木との日々を思い出していきます。この映画はなんとなく、 PUNIO の世界観に合ってる気がします。カラオケで勇気を出して、佐々木が女の子に声をかけるシーンがめちゃめちゃ好きです。
加藤:観ましたか?
星野:いや、観てはないのですが、いろんなひとにおすすめされてますね。これを機に観てみようかな。
加藤:ちょっと映画について調べてみたんだけど、出てる役者全員知らないな(笑)。
星野:あ、でも King Gnu のボーカルの井口さんとか、村上虹郎さんとか、何人か僕は知ってます。
加藤:King Gnu の MV を撮ってる人が監督なんだね。青春映画⋯40代には厳しそうな作品だな⋯。ただ、せっかくの耕耕ですから、チャレンジしてみます。もともと青春映画は好きなので。
星野:加藤さんの世代の青春映画はなんですか?
加藤:『キッズリターン』かなあ。北野武監督の。
星野:校庭を自転車で走るシーンが有名ですよね。
加藤:あー『佐々木・イン・マイマイン』も自転車乗ってるね(笑)。
星野:映画とか音楽は当時の感情を思い出させてくれますよね。小説だと難しいかもしれないけど。 PUNIO の雰囲気に合ってるというのはどういうことなんだろう⋯。
加藤:男の子3人組っていうのが青春て感じがするのかもね。引き続きおすすめの映画、音楽、小説、映画などあればオンラインお便りでお送りください。ぜひ積極的に見たいと思います。
あなたのまち自慢
山形県高畠町
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加藤:7月はもうひとつ「あなたの住んでいる町の自慢」というのも募集していました。これは星野くんの地元の町田特有の文化の話から、たとえば大阪らしさや東北らしさとか、土地によってムードやひとの性格が変わるのっって不思議だよね」という話から来ています。
星野:はい。京都ならではの人柄とか文化もそうですが、ずっと気になっていて。
加藤:僕は編集ディレクターとしてガイドブックの制作や地域の魅力の発信の事業などの手伝いでいろいろな地域に行く機会が多いのですが、せっかくなのでその経験をもとにこの「地域」というテーマを耕していければなと思ってます。時々、お便りでみなさんの住む土地の魅力についてぜひ教えてください。ちなみに、僕の地元「山形」の先輩からお便りが来ているので紹介させていただきます。
毎回畑仕事をしながら楽しみに聞かせてもらってます。うちの地元、山形県高畠町は、お米やぶどうの生産が盛んで、それを生かした自慢の日本酒やワインがおいしいところです。
加藤:先輩ありがとうございます! せっかくなので高畠町について少し調べてみました。山形県高畠町は比較的小さな町で、人口だと2万2千人くらい。田んぼが広がる農業が盛んな町です。僕もおじいちゃんの家が近くて、帰省するたびによく通っています。車を走らせていると「ぶどう畑」がたくさん並んでいて、のどかでいい町なんですが、たくじゅうさんは、そこで農家をされています。
星野:ワイナリーもありますね。
加藤:そうそう。高畠町はデラウェアの生産量が日本一で、世界のワイングランプリで日本で唯一金賞を受賞する「高畠ワイン」が有名だね。高畠に行くとワイナリーもドーンと目立ちます。僕も行ったことあるんですが、ワイナリーを見学すると、最後にワインの試飲ができるんですよね。観光地としても素晴らしい場所です。あと、駅構内に温泉があります。
星野:それはすごい(笑)
加藤:僕も行ったことあるんだけど、駅前にあるとかじゃなく、いわゆる普通の待合室やみどりの窓口があるところに温泉施設の入り口があるんだよね。
星野:改札の横から入るんですね。大丈夫ですかそれ(笑)。
加藤:そうそう。新幹線も駅に止まるので(新幹線を)待ってるうちに温泉に入れるのが「高畠」です。ほかにも有機農業が盛んで、ラ・フランスの発祥の地。全国唯一のペットの神と知られる、犬の宮・猫の宮もあります。
星野:犬猫好きにはたまらないですね。
萩原農園の大豆菓子
加藤:このあいだ、先輩からお便りをもらう前にたまたま高畠に行ったんだけど、「よねおり観光センター」という地元の野菜や加工品などいろいろ売っている道の駅みたいな施設があって、そこが好きでよく行ってるんだけど、そこにたくじゅうさんが経営する『萩原農園』の大豆菓子というものが売ってて、偶然買ってきてました。せっかくなんで食べてみましょうか。
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加藤:このお菓子は大豆の種類によって塩味や砂糖がけになっていて、大豆の種類の違いによる風味や味付けで飲み物とペアリングできる商品です。例えば、赤ワインに合うのは『赤大豆の塩味』、紅茶のお供になるのは『赤大豆の砂糖がけ』、鞍掛(くらかけ)豆の塩味は日本酒に合います。パッケージにもそれぞれのドリンクのグラスの絵が描かれていてデザインもオシャレ。他にもビールやコーヒー、白ワインに合うものも。この商品開発と大豆の生産をラジオネームたくじゅうさんが手がけています。
星野:お付き合いは長いんですか?
加藤:30歳くらいから食について考えるようになって、大豆についていろいろ調べていたら見つけて。「これを作っている人に取材したい!」と思って高畠まで会いに行ったら、たまたま同じ高校の出身で、2つ上の先輩で、そこから打ち解けたんだよね。それ以来つながりがあって、たまに山形で見つけると買って食べてます。みなさんもぜひ食べてみてください。
星野:ではぼくは紅茶のペアリング、赤大豆の砂糖がけをいただきます。
加藤:赤大豆はね、なかなか珍しいですよ。
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星野:ボリッボリッ(豆をかむ音)。めちゃくちゃおいしい! 大豆の味もしっかりしているし、甘さもちょうどいいです。
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加藤:赤大豆自体に紅茶っぽい風味があるんだろうね。相変わらずおいしいなぁ。続いては赤大豆の塩の方を。
星野:これは赤ワインとペアリングする豆ですね。ボリッ。
加藤:塩だとより『大豆』の味がダイレクトに。ボリッ。
星野:結構塩味もしっかりしてますね。
加藤:ね。口の水分がちょうどよく持っていかれるので、飲み物が欲しくなるし止まんなくなっちゃう。
星野:食事のあとに正直これだけあればいいですね。料理をお腹いっぱい食べた後、バーなんかで、お酒は飲みたいけど口寂しい時なんかにいいですね。
加藤:うん。スナック菓子なんかよりもヘルシーだしね。で、最後に、この鞍掛豆(くらかけまめ)というのが不思議で。鞍掛(くらかけ)とは馬具のことで、それに似ているからこの名前がつけられたのかと思うけれど、色を見てもらうと独特で、全体的には大豆の面持ちなんですが、真ん中に焦げたような黒い斑点があったり。
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加藤:うまい。これはいいよねえ。
星野:同じ大豆なのに味が違いますね。
加藤:枝豆を食べているような濃厚な香り。ドライ枝豆みたいな。
星野:これおいしいなあ。
加藤:これ、日本酒に合うように塩味も調整されているんだろうね。おいしい。
星野:よく考えたら、あまり『大豆自体』を食べたことがなかったので、このおいしさはちょっとびっくりです。
加藤:蒸し豆や浸し豆で食べるひとは中にはいるかもだけれど、大豆を加工せずに食べるのは珍しいよね。こんなふうに大豆を身近に感じてもらえる製品があるっていうのはいいですよね。
星野:よくスープに豆を入れますが、あれってあんまり好きではなくて⋯。でもこれだったら、スナック感覚で食べれていいですね。すごくおいしいです。
加藤:オンラインストアもあるので、ラジオを聴いて気になった方はぜひ。こんな風に、あなたのまちの自慢があれば、引き続きオンラインお便りで教えてください。いろいろな町のおいしいものをオンラインで取り寄せて食べてみたいですね。
星野:そうですね。ぜひ気軽にお送りください!
\ かのちゃん後記 /
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今回の放送は「ボリ、ボリ」といい音が響く回で、なんだか私もソワソワと棚にあるスナックを持ってきて食べながら文字起こしをさせていただいた。大豆というと、雛(ひな)菓子の甘々とした砂糖がけの大豆や、節分のザ・大豆しか食べたことがないので、飲み物とペアリングできる萩原農園さんの大豆菓子、ぜひ食べてみたいなと思った。特に、赤大豆とは興味をそそられる。しかし、こう思い浮かぶ大豆菓子を並べてみると、ひな祭り・節分と、日本では折々に大豆を食べ、生活においても調味料・加工食品として大豆を多く取り入れてきたのだなとしみじみと感じました。山形、行ってみたくなったなあ。
音声でラジオを楽しみたい方は以下のリンクよりお好きなプラットフォームを選んで聞いてみてください。
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