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#07 写真家 赤木遥 さんに聞いてみた

ぼくらが暮らす世界には様々なジャンルの、たくさんのアーティスト・クリエイターがいて、アートな視点で世界を眺めさえすれば、たくさんの <作品> に囲まれていることに気づけます。例えばいつもと違う道を通って会社に行ってみる。そこでふと足を止める何かがあれば、ファインダーを覗いてみる。そこには日常という素晴らしいアートが落ちています。それを拾い上げるかどうかは大した問題ではないんです。確認する作業が大事なんですね。

さて、今回は、写真家の赤木遥さんにお話をお伺いしました。
『letter』をテーマにした作品が印象的な赤木さんはアート作品との出会いもまるで手紙のようで、好きなひとの、好きなものを飾っていました。写真みたいな絵、そして写真家が選ぶ写真、など、暮らしに取り入れるまでの物語などをご紹介していきます。

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⦅ 暮らしTOアート #07 ⦆
写真家 赤木遥 さんに聞いてみた


My Favorite 1

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作家名:伊藤眸さん
サイズ:550×440mm(原画)
値段:2万円くらい
購入した場所:居間(東京都)

「今はもうなくなってしまった中華屋さんのテーブルの上を撮った写真をもとに絵にした」と個展に伺った際、伊藤さんにお聞きしました。今はもうない景色というのがすごく写真ぽいなと思って、絵自体素晴らしいのですが、絵の成り立ちも面白くて好ましく購入することにしました。ー 赤木遥

パーク加藤:伊藤さんの作品、ぼくも好きでこの展示見に行ったんですが、あの時いいなって思ってた作品がこうして知ってる人の手に渡ってるのを知るのはまた素敵な感覚ですね。確かに写真っぽい。これが写真だったら誰かが愛する知らない中華屋で終わってしまうかもしれないから、写真よりも写真みたいな効用があるかもしれない。


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My Favorite 2

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作家名:阿部龍一さん
ご本人から誕生日にもらったもの

阿部くんはもう人生の半分くらいの時間友人なのですが、とてもよい絵描きで、彼の描く山の線が良いね好きだなぁと言っていたら、誕生日に贈ってくれました。喜びです。ー 赤木遥

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My Favorite 3

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作家名:西山勲さん
サイズ:六切り(254×203mm)
値段:3万円くらいだったような
購入した場所:book obscura(東京都)

西山さんが旅先で借りたアパートのキッチンの写真です。普段は玄関に飾っています。玄関の下駄箱の上には、友達からもらったお土産とか、旅先で拾った石とか、細々したものを置いて飾っているので、なんとなくつながり?なのかなーと。サイズ的にちょうどよかったというのもあります。ー 赤木遥

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Point

我が家は木の桟以外は釘打ちできない壁なので、シルクピン付ピンクリップマスキングテープの使用率高めです。おすすめです。

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絵の作品は居間に飾っています。普段私がポートレートを撮るときに被写体に座ってもらう椅子の上に、気まぐれにいろんな作品を載せて観たりしています。玄関には写真の作品を中心に。他にも冷蔵庫の扉とか、いろんなところに小さい写真やポストカードなど飾っています。自分が撮った写真ももちろん。ー 赤木遥

パーク加藤:意外と作品って欲しくてもどこに飾るかで悩んでしまったりするんだけれど、赤木さんみたいに「ここにあるべき」って決めないのって作品と暮らす時のコツかも。意外と冷蔵庫の扉ってアートギャラリーになってることが多い。冷蔵庫ギャラリーって特集しようかな…。

パークいのうえ:自然光の入る大きな白壁がうらやましい...(笑)。部屋に白壁があるっていう人は絵でも写真でもポスターでもカードでも、気軽に貼ってみるといいですよね。気分転換にもなるから、植物もいいかも。
ちなみにマスキングテープはこれまでの記事でも、おすすめの常備グッズ。余白と感じるところは、気軽に、きまぐれに、好きなもので。

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Message
暮らしにアートがあるのはどうですか?

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例えば好きな服を身にまとうように、自分が日々暮らしている場に良い景色がいつでも見えるというのはすごく気持ちが良いです。 飲み代とか洋服代とか、身近な物事と同じような金額で買えるアートはたくさんあるので、作品を気軽に買って飾る人が増えたらいいなと願っています。ー 赤木遥

パーク加藤:赤木さんはご自身が発信する作品と、飾ってる作品と暮らしと旅が地続きにあるような感じがしますね。作品を部屋に飾るのもシャッターを切るのもイコールというか。不思議だなと感じてたんですが、好きな服を身にまとうようにと聞いて腑に落ちた感じがします。

パークいのうえ:パークで働いていると、世の中に出てる作品のほとんどにエピソードやテーマ、コンセプトが詰め込まれているなと気づきます。<作品との対話><作家との対話>もアート買うにあたりとても重要なポイントだなと。展示って作家さん本人の在廊もあったりするので、話しを聞きながら作品を見るというのも作品との出会いのチャンスかも。

赤木さんが話すように、難しく考える必要なく好きなものは好きで、苦手なものは苦手で、アートが身近になっていくといいですよね。

この度はご協力ありがとうございました。

※ 新型コロナウイルスの感染防止のため、オンラインにて取材をさせていただきました。

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【 赤木遥さんからのお知らせ 】
新型コロナウイルスの影響で美術館やギャラリーに足を運んで作品を見る機会が減ってしまっていたりオンラインになったりしている中での新しい写真の楽しみ方、紙の写真作品を所有する楽しみ方として、暗室でプリントした写真を手紙として文章を添えた作品「letters」をはじめました。みんなでお酒を飲んだ時くらいの金額で、写真作品を楽しめます。詳細はこちら

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赤木遥
1987年生まれ、写真家。
https://www.instagram.com/haruka_a_lily

暮らしTOアートでは、ご自身の部屋やお店のアート作品について、いろいろとお話を聞かせてくれる人を引き続き募集しています。アーティスト作品問わず、家族やご自身の作品などあなたにとってのお気に入りのアートを教えてください。暮らしとアートをつないで共有して、みんなで楽しんでいけたらうれしいです。

冷蔵庫がギャラリー化してる!って人は特に写真送ってください!取材に行きます!(かとう)

問い合わせはこちら 👉  info@park-tokyo.com(担当:いのうえ)

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