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boa viagem #014 『再びポルト・ジ・ガリーニャス』by 写真家・新多正典
再びポルト・ジ・ガリーニャス。
スラムの喧騒を1日だけでも抜けたくてヒーヤンにお願いして再訪させてもらった。
ちょうどレシーフェのカーニバルもクライマックスを迎え、ガロ(巨大な鶏)を見に行くために皆浮かれた格好で出かけて行った。
衣装作りに明け暮れるスタッフもこの日は一旦手を止めて中心地へ消えた。
僕は喧騒にちょうど背中を向けてUber でガリーニャスに向かった。
この国も高速道路という仕組みはあるらしく、運転手から料金をせがまれた。
前回は払っていないから、あのときは運転手が負担してくれていたのか、一般道を進んでいたのか…。
明快なルールがないのがこの国らしい。
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昼から夕方にかけて何もせずにヒーヤンの家でゴロゴロしていた。
とにかく広いし、眺望の良いバルコニーから海へ行き交う人々をただじっと目で追いかけるだけでリラックスできた。
スラムでは絶対に作れない時間だから来年以降もたまにここへ逃げてこようと思う。
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この日は、ヒーヤンのグループ : アルファイアス・ダ・プライアは、ホテル2件の巡業が入っていて、それに帯同した。
まずはバスから降りて到着するなりホテルのブュッフェで腹ごしらえをさせてもらった。
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そして演奏。
さすがポルト・ジ・ガリーニャスというべきラウンジを抜けてラグジュアリーな屋外プールを進んでいくとステージが用意されていた。
パレード隊がラウンジを通過するだけでもとても絵になるなあと感心した。
ここでマラカトゥをやろうと発案した人は天才。
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そして、2件目。
趣は違うものの、広いラウンジで、富裕層を前にした演奏は立場の違いを掻き消すようだった。
マラカトゥは地元の人であってもその存在を知らない人は多い。京都に住んでいる全市民が祇園祭りに関心があるわけではないことと同じだと思う。演奏の合間にヒーヤンの口から何度もアフロブラジルという単語を使っての解説があった。
ブラジルではこのように街単位で大小の規模問わずそれぞれのカーニバルが開催されている。
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そして、終了後、またブュッフェ… 笑
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とにかく腹を満たすことがこの国のもてなしだし、腹を満たすことが多幸感を得るという共通認識なのかなと思う。(ただこの日の晩は眠れないくらい胃が痛くなった…間違いなく食べ過ぎ…)
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つづく。
新多正典(にったまさのり)
京都市在住。写真業に従事しつつゼラチンシルバープリントなどアナログワークによる作品製作でグループ展等に参加。近年はリソグラフ印刷にシフトし、隔月刊行シリーズ『GRAIN』を制作・販売中。
新多正典 Instagram(旅の様子をリアルタイムで更新中!) https://www.instagram.com/nitta_masanori/
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