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EVERYTHING FLOWS #18 by illustrator はるやまひろし

絵を描くことを音楽で言う『レコーディング』と称するイラストレーター・はるやまひろしによる、日々のドローイングイラストの記録(REC)を毎週紹介していきます。ライブハウスに貼りだされているチラシのようなイメージで、音楽やバンド、あらゆるサウンドからインスパイアされた、妄想爆発のアートワークが日々描かれていきます。音楽への愛が溢れるテキストと合わせてお楽しみください。


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2021.07.20(TUE)
ARTIST:KINGS OF CONVENIENCE
ALBUM:DECLARATION OF DEPENDENCE

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KINGS OF CONVENIENCE
ノルウェー出身の2人、アーランド・オイエとアイリック・ボーによるアコースティック・デュオ。
2001年にアルバム『Quiet Is the New Loud』でメジャー・デビュー。
2004年の『Riot On An Empty Street』
2009年『Declaration Of Dependence』
2021年『Peace or Love』


先月、12年ぶりに『Peace or Love』を届けてくれた KINGS OF CONVENIENCE。

略歴をまとめてみるとデビュー20周年。20年で4作というと多作ではないと思うけど、デビューアルバムから最新作まで、間隔が空いたとしても、それが自然であるかの如くの素敵な音楽を届けてくれる。年輪を重ねる木や、時間を刻むと味わいの出てくる家具のような。

そんな4作の中から、個人的に「この2人組は…!」と、気がつかされた『Declaration Of Dependence』をドローイングしてみました。

アーランド・オイエとアイリック・ボーによるアコースティックサウンドは清涼感があってリラックス出来る音楽でもありながら、1つ1つ音が強い。表面的には柔らかくて繊細な手触りの音楽なんだけど。

そうそう、音の強さを感じた私のエピソードとしては、「柔らかい / アコースティック」というキーワードで眠る時に良さそう。と音楽をかけて寝ようとしたら、改めて「すごいな …!」と思ってハッと目が覚めてしまった事もあった。油断してたね。ボリュームだってもちろん小さくしていたよ。パンクロックか(笑)。ある意味きっぱり、そう言える。

シンプルで柔らかくて強い。
その人柄や、ライフスタイルすら感じさせてくれる魔法ともいえる音楽はどこから来るんだろう。きっと人生において、音楽とアートだけ追っているのじゃないだろうな。と思う。考え方や生活の仕方みたいなもの。目の前だけ追っているのでは、この音の強さの説明がつかないような気がする。
やや長い間隔で発表されるアルバムにブランクを感じないどころか自然であるように思えてしまうのも、同じ理由からだと個人的には思っている。

長い間隔が空いているといっても、共にソロ活動もしていて、それぞれに魅力的な魅力的な音楽を作っている。それでも2人でギターを抱えて紡がれる音楽はまさに魔法のよう。

最新作の『Peace or Love』もいい感じだ。とっても。しばらく聞き込めそうだ。12年は待ちたくないけど、気長に次のアルバムを楽しみにしている。



Song - Riot On An Empty Street
Album - Misread

いい昼下がりだ。芝生で寝っころがりたくなる MV。涼しい季節になったらピクニックに行きましょう。軽めのビールも追加で^^


Song - Me in You
Album - Declaration Of Dependence

2人での演奏が垣間見える MV。町並みもいいな。シンプルな構成な曲であるほど、2人の歌と演奏の良さが際立ってくる。


Song - Rocky Trail
Album - Peace or Love

最新アルバムより。部屋なの?お洒落すぎでしょう。デビューアルバムからの清涼感のブレのなさは流石。やっぱり呼吸ぴったりの2人。


また来週もおたのしみに!

はるやまひろし
静岡県生まれ、千葉県育ち。
好きな音楽のアートワークとTシャツに憧れてイラストレーターの活動をはじめる。シンガーソングライター気分で絵を日々レコーディング中。
https://www.instagram.com/hiroshi_haruyama

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