コロナとパーク ⑪ 『常に想像力を大切に』と教えてくれた rinako さん
コロナで自粛要請が出てすぐ、若いアーティストが活動しづらくなる、PARK GALLERY が危ない、と思い、スタートさせたポストカードによるドネーションプロジェクト GIFTED。おかげさまで2ヶ月分のパークの家賃くらいの売り上げがあがっております。ありがとうございます。自身の Instagram で、GIFTED 参加作家さんを紹介しているのですが、思わずアツく長くなってしまうので(脱線ともいえる)こちらに貼っておきます。まだまだ戦いの最中。負けルナ。
#gotoキャンペーンを中止してください
コロナで精神的にも経済的にも苦しい状況に立たされている人たちがたくさんいて、災害でいまも苦しんでいる人たちがたくさんいて、それでも GO TO キャンペーンは予定通り。もちろんこのキャンペーンによってまわり始める経済もあるし、止められる破綻もあるかもしれないけれど、安売りしないと復活できない地方の観光ってなんなんだろう。そんな切り口で持続できるのだろうか。少なくともいまじゃあないだろう。#gotoキャンペーンを中止してください
(追記)結局無計画なままでキャンペーンはスタート。東京を除外する形で。混乱を招いた状態で。無症状の感染者たちを全国各地にバラまくキャンペーンで自らの首を絞めてる。「何か」が起こってからではないと気づけない。いや、3.11 の経験からして、何かが起こっても気づけない。のだ。悲しい。なら、
常に想像力を働かせて、いちばん気持ちのいい、納得のゆく選択をしていたい。常に『アート』に少しでもいいから『タッチ』して、想像し続けることが、僕の中では1つのソーシャルアクションになっている。想像を諦めることは、生きることを放棄することに似てる。
記憶を彩るエッセンス
ポストカードという小さなアートピースで、想像して、行動して、想いを届ける、または広げるためのドネーションプロジェクト GIFTED。30人目のアーティストは、rinako さん。遠い異国の地から届いたかのようなアートワーク。聞けば、カナダで暮らしながら去年から絵を描き始めたとのこと。
派手で贅沢とはちがった心の豊かさ。優雅で、粋な海外での暮らしの様子が描かれてるのを見るのは、好きな雑誌をめくってるみたいで気持ちがいい。
こうして絵を記憶に焼き付けて、目を閉じれば少しだけ旅行をした気分になれるのがアートのいいところ。想像力だけでどこまでも遠くへ、気軽に、身軽にトリップすることができる。Go to トラベル。大事なのは安く旅行すること、ではない。
アートは、誰の記憶の中にも『エッセンス』として入り込んでくる。それが小さなポストカードだとしても。さぁ、国に指図されずとも、豊かな旅をしよう。豊かな時間を過ごそう。
rinako さんの instagram をぜひ
https://www.instagram.com/__rinako_/
あぁ。そういえば、ずいぶん本を読んだり、花を飾ったりする時間が持てていない。コロナ禍を生き抜くのに必死すぎて、大事な時間をいくつも失っている。ぼくにももう少し想像力が必要みたいだ。
GIFTED は、ポストカードという小さなアートピースを通じて作家のモチベーション支援を行うプロジェクト(コロナのワクチンが普及するまで続けます作家も募集しております)
加藤 淳也 プロフィール
1982年生まれ。2002年、下北沢のスズナリ横丁の小さなバーでバーテンダーをやりながらライブハウスのスタッフを兼任。数々のライブイベントのオーガナイザーを務めながら音楽レーベルを立ち上げる。2005年、写真家やアートディレクターが所属するエージェントに勤務。第一線の広告の現場で、制作のノウハウを学ぶ。2008年、ウェブメディアやギャラリーを運営するデザイン会社へ転職。ディレクターとして2012年に独立。以後、クリエイティブな機能を持つアートギャラリー PARK GALLERY として、実店舗を東京・末広町で運営しつつ、広告制作や本の編集ディレクションを手がけている。ラップユニット WEEKEND としてアルバムを2枚リリース(2012年に解散)。2016年より、毎年神奈川県で大豆の農業体験イベントを運営。
加藤 淳也 instagram
https://www.instagram.com/junyakato_parkgallery/
ラジオはじめました
https://youtu.be/lPiPHjCaPmc