【 最終回 】 ワクワクとソワソワ #7 「in パークギャラリー」 ー 織田知里
ついに、個展『光景』のラスト2日間。在廊する日がやってきた。
東京へ行く前日から私は緊張でソワソワしていた。久しぶりの東京。PARK GALLERY にも初めて行くし、スタッフのみなさんとも直接会うのもはじめて⋯。在廊すること自体に苦手意識があり、とにかくそれが伝わらないようにしようと思っていた。
4月22日土曜日。スマホでナビを見ながらギャラリーへ向かった。途中、ライブペイント用のキャンバスも購入し、無事、PARK GALLERY に着いた。
中に入った瞬間、壁にずらっと並んだ自分の絵を見て、率直に明るくていいなぁ!と思った。
展示の前は、それぞれの絵がかなり濃い色合いでガチャガチャして観にくいかもと思ったり、作品の数も並べた時に物足りなさを感じるか、逆に多すぎないか、など少し不安な面もあったが、ギャラリーに作品が飾ってある空間を見た瞬間、自分の不安は一気になくなった。
ランダムに並んでいる絵が、一枚一枚スッと目に入り込んで来て、不思議な感覚になった。
在廊期間中は常連さんや、たまたま前を通ってギャラリーに入ってくれた方、SNS を見て来てくれた方など、いろんな方とお会いし、言葉を交わすことができた。ギャラリーってそもそもそういう場所なんだろうけど、その空間に自分が居られることが本当に幸せで、緊張はしたけど本当に楽しかった。むしろ楽しませてもらった方が大きい。
なんで私は苦手意識を持っていたんだろう⋯
そんなネガティブな意識は持っていても意味がないなぁと反省した。
個展に来てくれたお客さんは、いろんな角度から絵を見てくれていた。空間を眺めるように見たり、一枚一枚をじっくり見たり、「この絵が好き!」と釘付けになって見てくれたり⋯。お客さんそれぞれの見え方や感じ方が違うことを目の当たりにして、絵っておもしろいなぁと感じた。そしてやっぱり描く側としては、見てもらうことに意味があるし、見てもらうための行動はやっぱり重要なことだと思った。
ライブペイントもはじめての経験だったが、絵を描く時間があって逆に緊張がほぐれた。とてもリラックスして描くことができて、まるで家だった(笑)。それくらい自然に描くことができたし、完成を楽しみにしてくれるお客さんもいてとても嬉しかった。
期間中、個展を見に来てくれた方や、絵を購入してくださった方、SNS で見てくれていた方、本当にありがとうございました!
そしてこんな素敵な機会をいただき、最初から最後までサポートしてくださった PARK GALLERY のスタッフの皆さんありがとうございました。また必ずこの場所で展示をしたいと思いました。
織田知里