阿部朋未 個展 『ゆるやかな走馬灯』 映像インタビュー by PARK GALLERY
以下、作家によるステートメントです。
宮城県石巻市で生まれ育ち、石巻を拠点に全国各地を行き来しながら作家活動を続けてきた阿部。学生時代に起きた < 3.11 > の体験を軸に、日々の暮らしという極私的でパーソナルな感情と、『被災者』というレッテルにも似たパブリックな感覚のあいだを揺れながら、絶えず写真と言葉で『いま』を表現をし続けてきました。 『復興』という名の多様なコミュニケーションや石巻に根付くアートコミュニティを通じて、どんどん加速していく人生に対し「生きなければ」と強く感じた理由とは。そして故郷として長年寄り添った石巻を離れようと思った理由とは。 震災から12年。3月11日を迎えるこの会期に、近年の阿部が向き合ってきた様々な日常の風景や、揺れる感情が作品として並びます。小さな主語から語られる、緩やかな物語かもしれませんが、これは誰にとっても起こりうる静かな日常です。週末には、思いを語り合うような座談会イベントも開催予定です。ぜひ、日記をめくるような感覚で、展示に足を運んでいただけたらうれしいです。きっとみなさんの中に重なる、大切なものがあると思います。
ー 阿部朋未
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