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EVERYTHING FLOWS #21 by illustrator はるやまひろし
—— 手の隙間からこぼれ落ちそうな電子音、調子外れなサウンド、繊細な歌、包み込むグッドメロディ。
絵を描くことを音楽で言う『レコーディング』と称するイラストレーター・はるやまひろしによる、日々のドローイングイラストの記録(REC)を毎週紹介していきます。ライブハウスに貼りだされているチラシのようなイメージで、音楽やバンド、あらゆるサウンドからインスパイアされた、妄想爆発のアートワークが日々描かれていきます。音楽への愛が溢れるテキストと合わせてお楽しみください。
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2021.08.31(TUE)
ARTIST : GRANDADDY
ALBUM : UNDER TUE WESTERN FREE WAY
GRANDADDY
1992年に米国カリフォルニア州モデストにて結成された、ジェイソン・ライトル(g、key、vo)を中心とする5人編成のローファイ・ポップ・バンド。ジェイソン・ラルトルがスケーターを目指しながら怪我で断念したことかわきっかけで音楽活動をはじめる。2006年に解散。(再結成:2012年~2017年)
手の隙間からこぼれ落ちそうな電子音、調子外れなサウンド、繊細な歌、包み込むグッドメロディ。聞こえてくる音はチープで、頼りないんだけど、丁寧で力強い音が聞こえてくる。
グランダディは風変わりな立ち位置のバンドで、個性的な音からアートなバンドに聞こえることもあれば、バンドを前面に押しだすと、パンクなポップロックバンドのように聞こえることもある。
グランダディは、実は穏やかな意味での個性と才能はあると思うけど、それがレーザーように放出されていなくて、何処か温かいのだ。この感じが独特だった。
その温かさや、のんびりさというのは、言葉の聞こえとしては緩いかもしれないけど、積み重ねることで力強さになる。
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Song - A.M. 18
Album - Under The Western Free Way
グランダディは良い曲がいっぱいあるバンド。私にとってこのバンドを象徴している一曲だ。それこそ、こぼれ落ちそうな電子音、繊細な歌声、lo-fiなプロダクション、グッドメロディと魅力が詰まっている。この曲のちょっとポンコツのロボットみたいな雰囲気には、元気ではない元気と、勇気ではない勇気がある。
Song - Where I'm Anymore
Album - Just Like The Fambly Cat
この曲が収録されたレコードジャケットにも猫が描かれているとおり、この曲には、「ミャー」と猫真似したVocalがあるチャーミングな曲。猫真似のユーモアがあるとはいっても、おふざけだったり、あざとくの感じではなくて、自然体な感じだ。はじめて聞いた時、解散のアルバムということで切ない感じがしたけど、聞き返しても可愛くてやっぱり切なくていい曲。
Song - Crystal Lake
Album - Sophtware Slump
lo-fi と繊細さはありながら、エネルギッシュで力強くてポップな曲。を作っても彼等のライフスタンスというのか、何処かのんびりしていて、緊張もいい感じに抜けて楽しい。
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はるやまひろし
静岡県生まれ、千葉県育ち。
好きな音楽のアートワークとTシャツに憧れてイラストレーターの活動をはじめる。シンガーソングライター気分で絵を日々レコーディング中。
https://www.instagram.com/hiroshi_haruyama
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