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青展参加作家さんの紹介 ⑦ もしもししもさんのこと

今回は不思議なペンネーム『もしもししも』さんのこと。もしもししもさんから初めて連絡をもらったのは今年の6月のはじめ。ポストカードという小さなアートピースの制作・販売を通じてコロナ禍でも作家活動を下支え、発信していこうと考えた企画『GIFTED』のコンセプトに共感してくれて、参加したいとメールをくれたのがはじまり。インスタで「いいな」というか、ピンとくると、その作家さんから数日後にメールが来るというスピリチュアル現象が時々ぼくにはあって、もしもししもさんもまさにこれ。

その後すぐに会いに来てくれて、作品について、イラストレーターとしてどうなっていきたいかなど、話す。「絶対に売れそう」と思ったのは束の間、あっという間にフォロワー数も増え、今回の青展でも原画はすべてソールドアウト。そりゃそうだ。毎日のように絵を描き、発信し、ちゃんとファンとコミュニケーションして、ニーズをしっかりつかまえて、見てくれるひとを楽しませたい、喜ばせたいという思いで描いてる。人気が出る、とか、売れる、って、蓋をあけてみれば「喜んでいるひとがたくさんいる」っていうシンプルなことだから、絵がもっとうまくなりたいとか自分の個性を磨くというのももちろん大事だけれど、自分のことの前に「楽しそう」とか、「嬉しそう」とか、そういうことの方がもっともっと、大切なんだなっていう根本を思い返させられました。イラストレーターの前に『ひと』だなってつくづく思います。

もしもししもさんの絵を見に来てくれる人、もしもししもさんに会えたひとたちは本当にうれしそう。

青展に参加したいって聞いた時に条件とまでは言わないけれど、「ぜひ、かわいいだけの作品じゃないのにチャレンジしてみてほしい」とリクエストをさせてもらいました。なので、今回展示されている作品のいくつかはとてもシリアス。彼女の言葉とともに、会場で裏テーマ(創作秘話)を読むことができますし、閉店まで本人が在廊されてるので、ぜひこの機会に、かわいい「だけじゃない」もしもししもワールドに触れてみて欲しいと思います。うさぎの耳は3つなの。

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PARK GALLERY 加藤 淳也

もしもししも
1993年愛知県生まれ。東京工芸大学芸術学部卒業。
じぶんが思ったことを入れ込んだゆるかわいいイラストを心がけている。
https://www.instagram.com/moshimoshishimo_illust


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