個展 『TLA機密資料公開展』 | JurassicNasu インタビュー
—— 自己紹介をお願いします。
こんにちは! JurassicNasu(ジュラシックナス)です。
私は香川県の高松市で作家として制作しながらデザイン事務所と MOTIF というギャラリー運営をしています。今はお休み中なのですが、週末だけオープンする Bar もやっています。
私が作家として活動するきっかけになったのは、幼少期に母が和裁(着物の仕立て)の仕事をしていて、遊び道具が針や布で、物心ついた頃からぬいぐるみをちまちま作っていました。その影響が大きいなと思います。
ギャラリーを始めて5年になるのですが色々な作家と作品に触れ、刺激をもらって「私も作家として発表していきたい!」と思って、本格的に作家活動をはじめました。
—— 運営されている MOTIF ギャラリーについても教えてください。
MOTIF は私と主人の2人で運営しています。
デザイン事務所として借りた物件が2人で使うにはあまりにも広くて、事務所横のスペースを何にしようか〜と思ってと時に、主人が「ギャラリーをしたい」と言ったのが始まりです。
ギャラリーの知識は何も無いところからのスタートだったのでいろんなギャラリーを訪ねたり、お話を聞かせてもらったり、お世話になったギャラリーのみなさん、個展をしていただいた作家のみなさんには本当に感謝です。
MOTIF では、県外(香川以外)の作家の展示をする事で、香川との接点を作家やお客様にも作っていただきたいと思い運営しています。
—— これまで作家としてどんな活動をされてきましたか?
まだ作家として本格的に活動して3年なので、ほんとうにまだまだこれからなのですが、ありがたいことに SNS でお声がけいただいたりで、POP UP やグループ展もいくつか参加させていただきました。個展は MOTIF でしかまだ開催したことがなかったので、今回 PARK GALLERY さんで個展できるのがとっても楽しみです。
—— ご自身の作品のテーマを教えてください。また影響を受けているものなどはありますか?
私の中の作家としてのテーマは「やさしい」を表現することです。「やさしい」ってすごくいろんな解釈ができる言葉で、それぞれの解釈で作品を楽しんでいただきたいです。
自分でもぬいぐるみを作っていますが、好きなぬいぐるみ作家さんもたくさんいます。みなさん本当に素敵で、作品と作家がリンクしてるというか、ぬいぐるみってすごく感情や愛情が宿っているなと感じます。我が家にはいろんな作家のたくさんのぬいぐるみたちが同居しています。
—— 制作の中での楽しみや、エピソードがあれば教えてください。
モチーフを決めて、スケッチして、こんな感じにしようと作りはじめるのですが、作りながら「やっぱりこの方がかわいいな」と、完成した時には全然ちがうものになっていることもよくあります。型紙もきっちり作らず、フリーハンドで生地を裁断して作っていくこともあります。なのですごく気に入った子はもう作れないな⋯となることもあります。
ぬいぐるみは一旦全部顔以外を完成させて、顔を最後に作っています。顔って本当に難しいけど一番楽しいところで命を吹き込む作業は毎回とても楽しいです。
—— 今回の展示『TLA 機密資料公開』展の楽しみ方やポイントを教えてください。
個展では、来てくださったお客様にアトラクションのような感覚で、最大限展示を観る時間を楽しんでもらいたいなと思っています。本業がグラフィックデザインでもあるので、前回の個展同様、自分でデザインしたパンフレットを見てもらいながら作品を見ていただく内容にしました。
今回登場する人物や生き物、内容はフィクションですが、ところどころ本当に存在するものもあります。空想と現実と未知が入り混ざっている状況を、面白いと思っていただけたら嬉しい限りです。
—— 今後、やってみたいこと、やっていきたいことも伺いたいです。
個展でやりたいテーマや構想がたくさんあります!これを機会にいろんなところで個展ができたら嬉しいです。
POP UP でも作りたいものがたくさんあるのでさっそく試作してみようと思っています。制作中は1人で黙々とやっているので、おしゃべりしながらお客さまと交流できるワークショップもいろんなものをやってみたいです。
こんなアイデアあるんだー!とお客さまから閃きをもらったり。今回も楽しみです!
🙋♂️ 記事がおもしろかったらぜひサポート機能を。お気に入りの雑誌や漫画を買う感覚で、100円から作者へ寄付することができます 💁♀️