星野佑奈 個展 『lunar mare』 INTERVIEW by PARK GALLERY
—— 写真をはじめたきっかけを教えてください。
きっかけとはっきり言いきれるのはいつなんだろう、といつも思います。高校を卒業して初めて就職した会社でもらったボーナスで小さい2万円ほどのデジカメを買ったのがはじめかもしれません。撮った写真を mixi や facebook に上げてました。
—— 写真家として自覚したきっかけなどはありますか?
2016年にパークギャラリーのグループ展に参加した時から、その後2017年に初めて雑誌の撮影をしたあたりでしょうか。
—— タイトルに「lunar mare」という言葉を選んだ理由はなんですか?
「lunar mare」の意味は「月の海」。
ここ数年、月の光を意識することが増えたのでタイトルに月をつけたいなぁと思いました。月の放つ光と私が日常で探してる光をタイトルで重ねようと思いました。「月の海」という言葉を知って綺麗だなと思ったのでタイトルにしました。
—— 星野さんが撮りたい、いいなと思える被写体に<共通>するものはありますか? 星野さんの撮る「光」とはどんなものが多いですか?
まっすぐな強いエネルギーを放ってるものに惹かれます。
よく散歩をするのですが、道端で何気ないけどすごく惹かれるものを見ると写真に撮りたくなります。いま、ここ、この瞬間、これ!という感じです。
感覚が合うというか …
—— 星野さんの言葉も印象的です。写真を撮ることと言葉を書いたり話したりすることでは何か気にしていることはありますか?
自分の内側に出てき感覚や感情になるべく近い言葉を選んでます。写真もそういう風に撮るようにしています。すこしでも格好つけたりよく見せようとしてしまうと自分の感覚に嘘をついてる気持ちになって違和感が出てしまってだめなんです。
—— 写真を撮るときに大事にしていることはありますか?
結局、私は私でしかなくて誰かになれないし、なる必要もないなと思って。自分の感覚に正直に表現したいなと思っています。
—— 今後撮ってみたいものや人はいますか?
中学生の時から歌手の大石昌良さんがずっと好きで、写真を撮れたら嬉しいなと思っています。ここ最近ずっと好きだったミュージシャンの方とご一緒できる機会もあって、やっぱり好きで会いたい人の写真は撮ってみたいです。
—— 今後の作家としてのビジョンを聞かせてください。
自分らしさをベースに感覚的な部分も養っていって技術もあげて、撮影できる可能性の幅を広げていきたいです。自分しか出来ない表現は皆持ってると思うからそれをもっと高めていきたいです。