
まあ、その、いろいろ #69 | 森林限界 (かとう)
勝手に山3部作。
登山に目覚めてまだ1年経たないけれど、徐々にレベルがあがってきているのを感じる。ただ、今回の硫黄岳は、過酷だった。
まず酸素が薄い。久々のジョギングで無理して息があがっちゃった状態がずっと続いた。だんだん頭が痛くなって、これが高山病かと思う手前だった。ただ、いま思えば数時間前までワインをボトルで2本あけてたせいな気もする。
過去一番の標高だから仕方がない。
日本では2500mを超えたくらいを『森林限界』と呼ぶらしい。つまり木が生息できないエリア。2554mの硫黄岳は、まさに山頂に近づくにつれて、この森林限界を迎えることになる。まだ夜が明ける前の5時。俺のからだが限界だ。
ここが森林限界だというのがこんなにもすぐにわかると思わなかった。徐々に木がなくなっていったり低くなっていくなどのグラデーションがなく、一気に視界が開ける。
わぁ!

と、思わず声が出る。それと同時にものすごく強い風で飛ばされそうになる。そのあとに芯から冷えていくような感じ。
見渡す限りの岩。石ころ。雪化粧。
油断するとガラガラと崩れてしまいそうな足元を確実に捉えながら、ゆっくりじっくり登っていく。その姿はまるで登山家。
すごく大変な山だったけれど、そこから見た景色は絶景だった。言葉にもできないし、絵にも書けないし、写真でもまぁなかなか伝わらない気がする。
だから行くんだろうな。やめられないんだろうな。
明日は初の三重デビュー。御在所という名山に登る。
やめられへんのやでー
まあ、その、いろいろ。
泣いても笑っても10分。
PARK GALLERY
ディレクター・加藤 淳也
https://www.instagram.com/junyakato_parkgallery/

いいなと思ったら応援しよう!
