ワクワクとソワソワ #6 「公園大好き」 ー 織田知里
私は公園を巡るのが大好きだ。
整備された綺麗な遊歩道や、芝生、池や川、生い茂る植物。晴れた日には老若男女が思い思いに楽しみ、鳥や魚も集まってくるようなその光景は、キラキラとしていてその場にいるだけで癒される。そして何といってもそこには、自分が絵にしたいと思わせてくれる光景がたくさん広がっている。きっと絵を描き始める前の自分では、気にも留めなかったような光景が、絵を描き始めてからは特別な光景に変わっていったのだと思う。
今回の展示でも、公園巡りで出会った『光景』を絵にしたものがいくつかある。そのうちの一つ。『椿』という作品。
これは冬の晴れた日に見つけた光景で、椿の花がこれでもかというほどに沢山咲いていて、地面にもこれでもかというほど、真っピンクの花びらが落ちていた。それを見た瞬間「描きたい!」と私は夢中になってスマホで写真を撮りまくった。この光景をアクリル絵の具で描くとどんな風に見えるのか、椿を見つけた時のテンションの高ぶりを、絵で表現させたい。そんな思いで絵を描き始めた。
椿の木があり、地面に花びらが落ちていて、青い空が広がる単純な絵だが、
地面の花びらを描いている瞬間なんて、とてつもなく楽しかった。花びらを描くという感覚よりも、花びらを筆で置いているような感覚。絵を描く楽しさが増した瞬間だった。
今後も公園に限らず色んなところを巡りたい。そしてそこで出会った「光景」を色んな人に見てもらえるように、たくさん絵を描きたいと思う。
織田知里
いいなと思ったら応援しよう!
🙋♂️ 記事がおもしろかったらぜひサポート機能を。お気に入りの雑誌や漫画を買う感覚で、100円から作者へ寄付することができます 💁♀️