EVERYTHING FLOWS #20 by illustrator はるやまひろし

絵を描くことを音楽で言う『レコーディング』と称するイラストレーター・はるやまひろしによる、日々のドローイングイラストの記録（REC）を毎週紹介していきます。ライブハウスに貼りだされているチラシのようなイメージで、音楽やバンド、あらゆるサウンドからインスパイアされた、妄想爆発のアートワークが日々描かれていきます。音楽への愛が溢れるテキストと合わせてお楽しみください。

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2021.08.24（TUE）
ARTIST : THE FLAMING LIPS
SONG : DO YOU REALIZE??

THE FLAMING LIPS
1983年、ウェイン・コイン（ギター、ヴォーカル）とマイケル・アイヴァンス（ベース）を中心として結成されたUSオクラホマ州出身のサイケデリック・ロック・バンド。

活動歴の長いバンドなので、全16枚リリースされてるうちからアルバム数えで、

９枚目『Soft Bulletin』
10枚目『Yoshimi Battles The Pink Robots』
11枚目『At War With The Mystics』

に、焦点をあてて書いていきます。
（のちのち初期の Lips のことも調べ書いてみたい）

カラフルな音色、大きな構成とやさしいメロディ。演劇のような演出。想像力が風船のように膨張いくような世界観。痺れるノイズ～。そしてなんだろう？この多幸感。

自分にとってフレーミングリップスは、分かりやすい形でのロックやパンクと、アートロックに橋を渡してくれたようなバンドだ。リアルタイムでコンスタンツに活動していたバンドであったことも大きい。

分かりやすい形のロックやパンク（それも好き）を聞いていた頃から、アートロックなバンドや前衛音楽を格好いいなとは思っていたんだけど、多くのアートロックや前衛音楽は、当時の私からしたら、

全くバントの形態じゃない、メロディもない、ノイズしかない、ギュイ～ンギュワ～ン、なんかめっちゃ暗くない？

そんなイメージ。

（ちなみに今となっては自分にとって、そんなワードどれもが大好きワードです。）

って感じで、60年代のアートバント『Velvet Under Ground』や『The Doors』みたいに将来的には好きになるだろうと思いつつもアートなロックを、なかなか聞き進めていなかった。

そんなことを思い浮かべてるときに『The Flaming Lips』を聴いた。その音楽には痺れた。音楽でもサイケデリックな感覚でも。

そして、橋を渡るが如くアートなロックをどんどん聞き進めたような気がする。

そこには、The Flaming Lips の持つアートな面とは別に、親しみやすいロックバンドであるという一面もあるということも理屈としてあるかもしれないけど、

気持ちとしては、やっぱりやさしいメロディとウェインの声が大きく背中を押してくれたんだよね。

＊

Song - Do You Realize??
Album - Yoshimi Battles The Pink Robots

The Flaming Lips といえばやっぱりLive！私も行ったこともありますが、すごいよ。バルーンやら着ぐるみやら、紙吹雪やら。帰りには『Do You Realize??』のメロディが頭の中に。

Song - Race For The Prize
Album - Soft Bulletin

名曲の『Race For The Prize』のライブ。証明とバルーンの（Lipsにしては）シンプルな演出か格好いい。

Song - The Castle
Album - Oczy Mlody

やや最近の Lips。なかなか面白かわいいい PV。

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はるやまひろし
静岡県生まれ、千葉県育ち。
好きな音楽のアートワークとTシャツに憧れてイラストレーターの活動をはじめる。シンガーソングライター気分で絵を日々レコーディング中。
https://www.instagram.com/hiroshi_haruyama