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【 ZINE REVIEW 】 COLLECTIVE エントリー ㊶ 山手 澄香 『mystic hongkong -mask-』(神奈川県海老名市)

COLLECTIVE ではじめてパークを知ったという人のために、パークのことをかんたんに説明します。PARK GALLERY はもともと、地域活性と社会福祉を目的とした某 NPO の事業の一環として江戸川区の平井という小さな町ではじまりました。車1台分の小さなガレージを改装し、みんなで壁を白く塗って、ギャラリーとして2015年にオープン。町づくりや福祉に興味があるボランティアスタッフで運営し、1年とちょっと。いろんな人が平井という街に集まり、毎週末のパーティはもちろん、ケンカや恋や怪我や失踪など、様々な事件やドラマが繰り広げられました。東京の東のオルタナティブなギャラリーとして話題となり、みんなの期待が膨らんだ矢先、風船が割れるかのようにガレージの立ち退きが決まり、我々は解散となりました。が、たまたま店主・加藤の引越しとパークの退去のタイミングが重なったのを理由に、今の末広町に居住兼ギャラリーとして移転し、再開することになったのです。この土地でもうすぐ4年。COLLECTIVE は3年目。他にはない不思議な魅力のギャラリーになりつつあると自負しております。それもこれも、こうしてイベントに参加してくれる一人ひとりの作家さんたちの発信や応援のおかげだと感じています。今後ともどうぞよろしくです。

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旅先で感じ取った風景、人物、食べ物や文化を描く

さて、本日紹介する ZINE は、神奈川県在住のフリーのイラストレーターの山手澄香さんによる香港を舞台にした ZINE『Mystic Hongkong - Mask -』。直訳で『神秘的な香港』。本人が香港に訪れた際に町で見かけた『仮面』のデザインに惹かれたことがきっかけで作られた1冊。香港で見てきた仮面をそのまま記録して描いているのではなく、香港という舞台でインスピレーションを受けてきた山手さん本人のオリジナルの仮面が32個も並んでいるというのが特徴。圧巻。すごい。いい。で、本当に実際ありそうなのがいい。

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仮面の位置づけで言うと日本で言うところの歌舞伎の隈取みたいな感じなのかな。能の舞台上のお面といいますか。怒って見える顔、凛々しい顔。どこか頼りない感じの顔や、ユーモラスな顔など、表情を見るのも楽しいですが、鮮やかで少しサイケデリックな色使いなので見ているとだんだんメキシコのプロレス『ルチャ・リブレ』のマスクや、往年の戦隊ヒーローにも見えてきます。何より楽しみながら作ってるなあと言うのが伝わってくるいい ZINE です。香港に限らず、異国のムードをたっぷりまとえる1冊かなと思います。と思ったら Instagram にはメキシコをモチーフにしたイラストがたくさん。やっぱり!好きなんだな。そしてみんな大好き『按田餃子』の通販パッケージのイラストも山手さん。かわいいと思って、畳んで取っておこうと思ってたんだった。ほかにも(もちろんマスクだけじゃない)すてきなイラストがたくさん見れます。ちょっとした小旅行気分でインスタを訪れてみてはいかがでしょうか。

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ちなみに ZINE の作りとしては A3 サイズの両面印刷を折って A5 にしている仕様。ZINE 作りに興味があるけれど、冊子にする方法がわからないという方でも気軽に ZINE にチャレンジできる仕様かなと思いますので、これから ZINE を作ろうと思っている人たちにもおすすめ。ぜひチェックを。

オンラインでも購入可能です。気になったひとはぜひ。 


レビュー by 加藤 淳也(PARK GALLERY)


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作家名:山手 澄香(神奈川県海老名市)
フリーのイラストレーターとして活動中。旅先で感じ取った風景、人物、食べ物や文化を描く。素朴なタッチと豊かな色彩で描くのが特徴。
パッケージデザインやブランディングの仕事にも関わる。
https://yamatesumika.myportfolio.com
【 街の魅力 】
新しい商業施設やマンションが建つ町づくりに積極的な町です。
【 街のオススメ 】
パティスリー タダシ ヤナギ ... 繊細なデザインと味のケーキ屋さんで有名デパートにも出店しているから。
http://www.grand-patissier.info/TadashiYanagi



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