コロナとパーク⑧「こんな悲しい春は初めてだと星野佑奈は言う」
コロナという言葉を聞いて「懐かしいね」と笑って言い合える日まで続けようと心に誓ったドネーションプロジェクト GIFTED は、みなさまの参加もまだまだお待ちしております。アートの力を貸してください。
毎回、自身の instagram に作品・作家へのレビュウを書いているのですが、つい熱くなって長くなってしまったもの(脱線してるともいえる)をこちらにも貼っておきます。
くだらないけど愛しい日々
昨日は築地まで歩いて昼から寿司屋で日本酒。銀座に寄ってユニクロでエアリズムのマスクを購入。千疋屋で700円のジュースを買って飲む。初体験。たくさんのデパートを巡って、セレクトショップなどを見てみた。平日とはいえファッションフロアは閑散とした様子。それよりも食やローカルギフトを扱うお店が賑やか。アパレルブランドは大変。もっと多義的な存在が求められているんだろうなあと感じた。あの服屋さんのカレーが超おいしいからワンピ買った、とか。
気づいたら2万歩も歩いてた。へとへと。
恒例になっている GIFTED の作品レビュー。写真が続きます。
ここで私はシャッターを切ったんだ
もう一昨年かな。パークで鮮烈な写真家デビューを果たした星野佑奈から作品が届きました。ありがとう。
デビューの初個展はコマーシャル・フォトに取り上げられ、人気バンド CHAI の写真を撮影したりと、活躍の場を広げた彼女。当時の展示作品もそうだったけれど、独学の写真家にありがちな「モチーフの選び方が普通」「常に既視感がある」「フィルムの質感に頼ってる感」「それたまたま感」になかなかあてはまらない。たまたま撮れた写真のように見えて、ここで私はシャッターを切ったんだ、という強い意志を感じる不思議な瞬間が、独特な色彩感覚とコンポジションで切り取られています。
この「意志」=「生きる上での態度」っていうのが写真家には大切だと思っていて、偶然撮れたものを作品と言いきったり、ハードに頼ってはいけないよといつも思う。生きてる意志とカメラ、レンズが溶け合っていかないといけない。
ー こんな悲しい春は初めてだと思いながら写真を撮った。
そんなコメントが添えられた今回の2枚の写真も、彼女にしか撮れない独特な感覚が潜んでいる。じっくり見てみて欲しい。
星野 佑奈 の GIFTED
https://parkgifted.thebase.in/items/30870306
星野 佑奈
https://instagram.com/g_b_lastplanet
https://instagram.com/hosinoyuna
加藤 淳也 プロフィール
1982年生まれ。2002年、下北沢のスズナリ横丁の小さなバーでバーテンダーをやりながらライブハウスのスタッフを兼任。数々のライブイベントのオーガナイザーを務めながら音楽レーベルを立ち上げる。2005年、写真家やアートディレクターが所属するエージェントに勤務。第一線の広告の現場で、制作のノウハウを学ぶ。2008年、ウェブメディアやギャラリーを運営するデザイン会社へ転職。ディレクターとして2012年に独立。以後、クリエイティブな機能を持つアートギャラリー PARK GALLERY として、実店舗を東京・末広町で運営しつつ、広告制作や本の編集ディレクションを手がけている。ラップユニット WEEKEND としてアルバムを2枚リリース(2012年に解散)。2016年より、毎年神奈川県で大豆の農業体験イベントを運営。
加藤 淳也 instagram
https://www.instagram.com/junyakato_parkgallery/
ラジオはじめました
https://youtu.be/lPiPHjCaPmc
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