【 最終回 】 - lunar mare #05 - by 星野佑奈
散歩をしていると、8月に入ってから道端でセミの死骸を見かけるようになった。
暑い暑いと言って過ごしている2022の夏。
着実に時間が過ぎていて、夏も過ぎようとしていってる。
展示が終わった次の日は体に余韻に混じった疲労を感じた。
一瞬で過ぎてしまった約2週間の時間を思う。
会った皆の横顔を思い出した。
展示が終わった次の日に、
写真の撮影を頼んでもらって下北沢に行った。
10年前に何度も通った道。
あの時とは違う誰かとこうやってやっぱり同じ道を歩いてる。
相変わらず井の頭通りで見る夕暮れが好きだ。
展示が終わってから感覚が新しくなっていて写真を撮るのがすごく楽しいと思った。
思い描いた構図でさくさく写真が撮れておもしろかった。
何かを経ていくと新しい景色が見えるなって思った。
呼吸のペースは誰にも合わせなくていいな。
たくさん吸って、そんで吐いてを繰り返す。
個展「lunar mare」見にきてくださってありがとうございます。
これからも光がなるべく眩しく、溢れている方向に向かって歩いていきます。
またどこかでお会いしましょう。
ありがとうございました。
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最終回でした。ありがとうございました。
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