汽水域 #01 | 2024.8.6 午後 9:35 ー 阿部朋未
これはある意味独り言といいますか、それでいて写真はこれからまだまだ撮るところなのですが⋯。
どんな展示にしたいかと考えた時に、もちろん今井さんとふたりで力を合わせて良い展示にしたいと思っているのですが、じゃあ「良い展示」や「良い写真」ってなんだろうと考えたんですね。
これまでの打ち合わせでも上がっているように、田舎と都会を行き来して見えてくるものや、そのどちらにも少なからずモヤモヤやジレンマがあるのは事実で、それを感じているのは自分だけではないとも思っています。それをどのように撮ろうか、今まさに考えあぐねているところです。
そんな中、昨年の個展を経て気づいたのは、個展の展示作品の舞台である京都や東京、そして石巻、そのどこに居ようが、良くも悪くも「自分は自分でしかない」ということでした。それに気づけた瞬間、少し大丈夫になれた気がします。
自分の写真には力がある、なんて烏滸(おこ)がましいことは言えないですが、でもわざわざ足を運んで実際に展示を見てくれた人に何ができるかと考えた時に、
「何かを与えるよりも、出身や住んでいる場所がどこであろうが、その人(鑑賞者)が自身のそのままを少しでも受け入れていいと思える」
ような展示にしたい、と思いました。
これからどう変化していくかは未知数ですが、今回の私個人の制作における1本の筋、もといヒントとしてこの文章を今書き残しておきたいと思います。
阿部朋未
阿部朋未 × 今井さつき
写真展『汽水域』開催
2024年10月23日(水)~ 11月3日(日)
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