見出し画像

【 ZINE REVIEW 】 COLLECTIVE エントリー (55) けいみず 『ポスカ日和』(東京都中野区東中野)

PARK GALLERY を COLLECTIVE で知ったという人も今回参加してくれた人の中には多いかと思います。実際、SNS や口コミ、友達の紹介で、という方が多く、その新しい出会い1つ1つをうれしく思っております。PARK GALLERY は普段はギャラリーとして個展や、グループ展、企画展などの受け入れを行なっております。基本作家さんから使用料などはいただいていなくて、なので予約してお金を払えば展示利用できるレンタルスペースというものではなく、店主のぼくや、スタッフのいのうえが気になっていたり、好きな作家さんであることはもちろんですが、パークに通ってみんなと交流したり、それを楽しんだり、自分が売れることだけではなく一緒にお店を盛り上げたいと思ってくれる人と、展示を作り上げていく、というやりかたをベストとしています。もちろん海外や東京以外の地域に住んでいてなかなかパークに通えないけれど挑戦してみたいっていう人も受け入れたりもしています。公募という形での展示も多く開催していて、できるだけ多くの人と発表や交流の機会を共有できたらと考えています。もちろん、イラスト、写真、言葉、音楽などジャンルは関係なく。

COLLECTIVE への参加や交流がきっかけとなって決まった展示も少しずつ。また追って紹介できるといいなと思います。

画像2

ポスカやデジタルで、カラフルでポップな作品を描いています。

さて、今日紹介するのは東京でのイベント出展や展示などの活動を中心にアナログとデジタルを交えてカラフルでポップな絵を描くイラストレーターのけいみずさんによる ZINE『ポスカ日和』。この『ポスカ』というのはポスターカラーの略で、水彩絵具の一種。透明度が低いので発色がよいのが特徴。そのポスカで、日常を通じて見つけた「ちょっと不思議な世界」が、色鮮やかに切り取られています。1つ1つのシーンには、説明というか、けいみずさん自身による、被写体を捉える表現者としての視点が言葉で添えられていて、絵本のように読み進めることができます(普段は絵本の制作もしているそう)。ライトに説明に尽きるものもあれば、おもわずクスッとしてしまうものも、時々深く考えさせられる詩のようなものがあるのはどこまで狙いなのか探ってしまう。ポップといいながらサイケデリックな世界に引き込まれてしまう。

画像3

ただ作品を並べるだけではなく、少しでも読む人に楽しんでもらえたらというけいみずさんの心遣いを感じることができます。『日和』という言葉の中にも、たのしそうに散歩や観察を楽しむ、そして楽しみながら絵を描いている作者の様子が伺えます。それでいて、サボテンが会話をして夢を見るのとかを想像してる、結構ぶっ飛んでるストーリーがあったり、絵のテンションとキャプションのギャップに時々クラクラする、意外性があって楽しいです。おもしろい。

画像4

インスタをのぞくと、ますますポップというよりサイケデリックな気持ちにさせられる。不思議。

納品数が3部と少ないので、気になった人はぜひお急ぎを。


レビュー by 加藤 淳也(PARK GALLERY)


画像1

作家名:けいみず(東京都中野区東中野) 
ポスカや半デジタルで、カラフルでポップな作品を描いています。
普段はイベントやギャラリーの企画展に参加しております。
Tシャツデザインや絵本の制作なども行なっています。https://www.instagram.com/kaymizu.co.jp
【 街の魅力 】
住みやすく、誰もが優しくフレンドリー。独特な映画を流す映画館があったり、独特な品揃えのブックオフがあります。春には線路沿いを桜が埋め尽くし、土手に咲く黄色い菜の花とのコントラストはまるで魔法的。
【 街のオススメ 】
① ブックオフ 東中野店 ... サブカル要素が少し強め。色褪せたダースベイダーのポスターが目印。
https://www.bookoff.co.jp/shop/shop10249.html

② 氷川神社 ... とても綺麗に整備され、大きくはないけれどマイナスイオンに満ちているようで、とても落ち着きます。
http://www.tokyo-jinjacho.or.jp/nakano/200156

③ 好日 ... ラーメン屋さん。優しい味。ミシュランガイド東京2015ビブグルマン獲得店。
https://tabelog.com/tokyo/A1319/A131901/13001033


いいなと思ったら応援しよう!

縁側 by PARK GALLERY|オンラインマガジン
🙋‍♂️ 記事がおもしろかったらぜひサポート機能を。お気に入りの雑誌や漫画を買う感覚で、100円から作者へ寄付することができます 💁‍♀️