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\ 2回表 / 青春18きっぷ 草鉄

子どもの頃の夢は、電車の運転手だった。
その後、高校生くらいの時にパンクロックに侵された たむら少年 は「敷かれたレールの上は走りたくない。」とか言い出すんですけどね。

さて、今でこそ車移動が増えたが、時刻表を読んで妄想旅ができる程度には鉄道が好きである。

鉄道好きの中には写真を撮る撮り鉄だとか乗るのが好きな乗り鉄だとか、環境音が好きな音鉄だとか分けられる。僕の場合はガチのオタクってほどではないがどれかと言えば乗り鉄かなと。色々な路線に乗ったが、今回は一番オーソドックスでよく乗っていた、東海道線の思い出をーー


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20歳前後の頃はお金も無く、名古屋や関西方面に行くには高速バスか青春18きっぷの2択である。バスは車酔いするし、鉄道好きな僕は迷わず青春18きっぷで鈍行旅を選んだ。青春18きっぷは JR の『普通列車乗り放題』の切符だ。乗り継ぎを重ねて西へ向かう。

その中でよく使ってたのが、東京駅朝 5:20 発の普通、静岡行きだ。
普段は『ムーンライトながら』という夜行列車に使われている(JR 東海所属の373系という)車両が使われており、追加料金無しで特急車両のシートに座れるし、東京から熱海を超えて静岡まで行けたので、東海、関西方面に向かう時は早起きして毎回使っていた。


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青春18きっぷを使った事ある人は知っているかもしれないが、ライバル私鉄のない静岡県内、JR 東海管轄の電車は、「嫌なら新幹線使え」くらいな感じで、新幹線以外は『ダラダラ走る鈍行』しかなく、東西に長い静岡県内はなかなかの苦行である。

その大半を特急型のクロスシート(リクライニングできるタイプのイス)に座れるってだけで体力を温存できた。その静岡行きも現在はダイヤ改正でなくなってしまったのが惜しまれる。


なんて記事を書いていたら、大元の『ムーンライトながら』も廃止になるんだって。また青春時代が終わる。

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静岡から西は、特急型の車両から通勤型の車両に乗り換え、お尻にとってはさらに辛い道となる。しかし旅の高揚感と、当時持っていた CD ウォークマンがあれば大丈夫。あとは名古屋駅のホームで食べる『立ち食いきしめん』が楽しみだった。

今では新幹線を使ったり、グリーン車や特急も使えるようになった。鉄道好きとしては色々な車両に乗ってサクッと移動するのも楽しいが、時間を気にしない鈍行旅もまたしようと思う。


お尻には我慢してもらって。


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2番セカンド・たむらはやと
1985年生まれ。学生時代はドッグトレーナーを志したが紆余曲折し、今は牛の革を染めたり鞣したり売ったりして生計を立てる。
雑学好き、器用貧乏。
右投右打、学生時代は2番セカンド。
草野球でのポジションはセンター、ショート、ピッチャー。
神奈川県南足柄の耕作放棄地にて大豆を作る「DAYZ.」力仕事担当。
https://www.instagram.com/hayatot8
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