ワタミユ 個展 『recreation 2』 インタビュー by PARK GALLERY
—— まずは自己紹介と最近の活動について教えてください。
ワタミユです。山形出身で今は神奈川に住んでいます。現在はフリーでイラストの活動をしています。
抽象と具象の間のようなイラストで表現をおこなっており、顔がハッキリしない誰かとカラフルな色味を題材にして絵を描いています。
今年は『LIGHT UP COFFEE 吉祥寺』と三重県いなべ市の『岩田商店』で個展を開催しました。
またお仕事として、ギフトサービス『dōzo』のテーマイラスト、冊子『IWAKAN』や『別冊太陽』の挿絵、ミュージシャン「maeshima soshi&KIRE」のアートワーク、『中三青果』という八百屋さんのフルーツポンチのラベルイラスト、山形・金山町のイベントフライヤーなどを描かせていただきました。
—— 今回の展示のタイトル『recreation』の由来、コンセプトなどを教えてください。
最近、子どもの頃の記憶が蘇ることが多く、子ども会で近所の公民館で集まったり、学校の授業でゲームをする時間がとても楽しかったなと思い出しました。
今となっては SNS を眺める時間が増えてしまい、「SNS は身近な娯楽」という記事を見つけて、これが本当に娯楽といえるのか不思議に思うことがありました。
そんな中、大人になった今でも展示を通じて人と集まって、昔のように『余暇』を楽しみたいと思い、今回のタイトルにしました。
—— 今回の展示は岩田商店からの巡回展となりますが、いなべ市での展示はいかがでしたか? おすすめスポットなどももしあれば教えてください。
パークの加藤さんや岩田商店を繋いでいただいた方から「いなべ市は絶対ワタミユ好きだよ!」と言われて初めて足を運んだのですが、自然が多く、お店同士のコミニュティの繋がりが強くて、山形と似ているところがあり初日で好きになっちゃいました。展示を観に来てくださった方々もとても暖かく、お話していて楽しかったです。
また、岩田商店では複数の作家が展示を開催していたので、一緒に展示していたアーティストさんや三重で活動されている方々と飲みに行った事が良い思い出でした。いなべのダイニング・上木食堂で加藤さんが出張の際にキープしていた焼酎ボトルをみんなで飲ませていただきました(笑)。
オススメのスポットは、飲食店では上木食堂、nord(ノール)、フライベッカーサヤ、MY HOUSE。雑貨屋では S/O/L、kiwi、イイヒが良かったです。
—— 山形から東京に上京して初の個展がパークでしたが、その時から変わったことなどありますか?
色使いなどが定着してきた感じがあります! また、ありがたい事にこの1年半でイラストのお仕事の依頼が増えました。パークで個展をしていなければ今の自分はありません ... 本当にありがとうございます(涙)
—— これからの作家としてのビジョンがあれば聞きたいです。
布の作品や立体の作品を作っていきたいなと思っています。また、山形出身ということもあって民芸品や郷土玩具に興味を持っており、田舎の古民家でアトリエを持って、そういった物にペイントして制作をおこなう事が夢です。柚木沙弥郎さんが憧れの存在です。
—— ワタミユさんは音楽関係のアートワークや音楽フェスへの関係性が印象強く感じますが、最近気になってるカルチャーシーンやミュージシャン、他ジャンルの作家、アーティストなど知りたいです。
最近好きなミュージシャンは「Bialystocks」です。友人から教えていただき、地元を運転していた時に音楽と情景がマッチして泣きそうになりました。今も「差し色」を聴くだけで涙が出ます ...。
また、アーティストのポットキャストを聞いていて、muddy waterz(face さん、shinknownsuke さん、chi さん)の「Too Young To Know」が好きです。絵を描いている方同士のお話や、日常のお話など、ゆるいラジオで面白いです。
—— 最後に、今回の個展の見所をおしえてください。
岩田商店でど真ん中に人工芝生を敷いたのですが、これが好評でした。パークの会場でも敷く予定なので、自由に寝転がりながら作品を観ていただきたいです。是非レクを感じに来てください!
また、2023年1月14日(土)におなじく山形出身の加藤さんと芋煮をはじめとする山形の郷土料理を振る舞う予定なので、公民館に集まる感覚で来ていただけたら嬉しいです。