コロナとパーク ④
昨日は朝から珍しく外仕事で、note 書けず。コロナ禍でもできる範囲で、できることをできる人がそれぞれのプロフェッショナルワークとして「やる」というエネルギーはすごくて、夕方帰ってからヘトヘトで、すぐに寝てしまった。
なんでいままでやってこなかったんだ
週末の『TAKE ART PROJECT』(説明はこちら)は土曜日が雨で休み。これはこれで自分たちの時間をゆっくり使えた気がしてよかった。日曜日は、頭がおかしくなるくらいの晴れ。ついうっかりマスクをしないで外に出てしまいそうな日。TAKE OUT の餃子とビールで TAKE ART の店番を。客層はちょっといつもよりも足を伸ばしてジョギングやサイクリングといったアクティブな恋人たちや秋葉原に買い物に来たであろう人たち、近所のひとたちがゆっくりのんびり。正直年配の人が多いなと心配になる。
イラストレーターの竹本くんがライブペイントをしたいとのことで、外の看板を貸した。大判用紙を貼った簡易なキャンバスが少しずつ彩られていく。ただただ通り過ぎてしまいそうな人たちも足を止めてくれた。パークの店の前はスクールゾーンになっていて車通りも少なく、人が道路の真ん中をどうどうと歩けるような道なので(だから TAKE ART が実現できる)、散り散りに距離を取りながら、座って鑑賞ができる。近所の人と、作品を見ながら、なぜこの色にしたのかとか、作品の分析をしながらおしゃべりする時間もあった。わずかな交流だけれど、得たものは大きいと竹本くんは話す。パークとしても「なんでいままでやってこなかったんだ」と思うくらいすばらしいアクションだと思ったので『ブエナ・ビスタ・ソシアル(ディスタンス)アートウォール』と題して積極的に作家を招いていこうと思う(描きたいっていうひといたら連絡ください)。
人と話すってゴイゴイスー
なんでいままでやってこなかったんだ。ってことに気づけると、とてもポジティブな気分になれる。ぼくはアイデアマンを自称して、なんでもひとりでやってきたツラをしているけれど、いま、ひとりじゃなにもできていなかったということを痛感している。ぜんぶ中途半端で投げてきた。毎晩のように反省している。
今回の竹本くんみたいな、近くでアクションを起こしてくれるひとがいるからこそ、パークっていうのは独自のアイデンティティをみんなで共有できていたのに、ここ2年くらいは独走状態が続いていたと思う。そりゃアシスタントも辞めるわなと。でも後悔はない。
自転車で来れる距離に住む友人が遊びに来てくれた。少しの時間だけれど話をしてみて、人との会話って、とてつもなくエネルギーが送受信してるんだなって、当たり前のことに感動した3日間でした。以上。
明日は、新しくはじまった GIFTED という企画について書きます。
加藤 淳也 プロフィール
1982年生まれ。2002年、下北沢のスズナリ横丁の小さなバーでバーテンダーをやりながらライブハウスのスタッフを兼任。数々のライブイベントのオーガナイザーを務めながら音楽レーベルを立ち上げる。2005年、写真家やアートディレクターが所属するエージェントに勤務。第一線の広告の現場で、制作のノウハウを学ぶ。2008年、ウェブメディアやギャラリーを運営するデザイン会社へ転職。ディレクターとして2012年に独立。以後、クリエイティブな機能を持つアートギャラリー PARK GALLERY として、実店舗を東京・末広町で運営しつつ、広告制作や本の編集ディレクションを手がけている。ラップユニット WEEKEND としてアルバムを2枚リリース(2012年に解散)。2016年より、毎年神奈川県で大豆の農業体験イベントを運営。
加藤 淳也 instagram
https://www.instagram.com/junyakato_parkgallery/
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