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都市公園の機能

公園ストック効果

 都市公園には様々なストック効果があります。ストック効果とは整備された社会資本(道路、公園、橋梁等のインフラ施設)が機能することによって、整備直後から継続的に中長期にわたり得られる効果のことを指します。
 公園ストックの効果は主に以下の9つに分類されます。

①防災性向上効果

 災害発生時の避難地、防災拠点等となることによって都市の安全性を向上させる効果

②環境維持・改善効果

 生物多様性の確保、ヒートアイランドの解消等の都市環境の改善をもたらす効果

③健康・レクリエーション空間提供効果

 健康運動、レクリエーションの場となり心身の健康増進等をもたらす効果

④景観形成効果

 季節感を享受できる景観の提供、良好な街並みの形成効果

⑤文化伝承効果

 地域の文化を伝承、発信する効果

⑥子育て、教育効果

 子どもの健全な育成の場を提供する効果

⑦コミュニティ形成効果

 地域のコミュニティ活動の拠点となる場、市民参画の場を提供する効果

⑧観光振興効果

 観光客の誘致等により地域の賑わい創出、活性化をもたらす効果

⑨経済活性化効果

 企業立地の促進、雇用の創出等により経済を活性化させる効果

公園だからできること

 公園には多面的なストック効果がありますが、一つ一つの効果が大きいわけではありません。例えば、ある地域において津波の浸水被害が大きいので、対策が必要だと仮定します。その際、まず最初に公園を作ろうと考える人はあまりいません。当たり前かもしれませんが、堤防や護岸を作る方がはるかに直接的な効果があるからです。
 しかしながら、公園には多面的な効果があります。これらを機能を存分に発揮するためには、地域のニーズや立地に応じた自由でフレキシブルな公園を整備することで公園だからできることが見つかるのかもしれません。

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