何を着てもしっくり来ない

50代になってしみじみ困っているのが、何を着てもしっくり来ない問題である。駅ビルのアトレなどで売られているおしゃれな洋服は大抵40代まで。ということに気づくのは50代になってからである。つまり気づいた時には手遅れなのだ。服が似合わない、買えない。

50代になると突然、昨年まで普通に着れていた服が例えサイズがギリセーフでも『何か違う』違和感が出てくる。そして出勤前に焦って違う服を出しても同じく『何か違う』から逃れられない。
時間切れになり、何か違うまま一日を過ごし、帰宅して鏡を見て『やっぱり違う』。

やむを得ずアトレで新しい似合う服を探しに行く。しかし、こうなってくると謎に被害妄想が出てきて、ユナイテッドアローズなんかに入ろうものなら居心地が悪いことこの上なく、さらに『店員さんに無視されてる…』という謎の妄想まで出てきて結局、何も買えずに店をそそくさと出ることになる。

こうして洋服難民の旅は始まった。

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