余命
余命なんて神のみぞ知る領域だなと思う。
入院中にトノ(夫)とケアマネと一緒に主治医から説明があった。
2019年7月に卵巣全摘出と子宮4分の3摘出してがんを取り除いたけれども、もともと全身がんと診断されてたのですべてを取り除くことはできなかった。
今回、この時の(傷の癒着による)合併症で腸閉塞になり、その周りにはがん細胞が活発になってきたことがわかった。
維持療法のアバスチンが効果がなくなったので、別の抗がん剤を使うかと聞かれたが、それが効くのか、また今までは副作用はほとんどなかったが、これから死ぬまで副作用で苦しむのは嫌かも…と思い、緩和ケアを選択した。
主治医から『昨年手術していなければ、今、生きていなかったしコロナも知らずにいただろう』といかにも手術したから今生きているというように言われた時、トノは主治医に敵意を感じていたらしい。
お前の手術の仕方が悪かったからこんな状態になったんじゃないのか!
思わず叫びそうだったとのこと。
トノは主治医に言った。
人間がどれくらい生きれるかは神の領域だとわたしは思う。
人が判断できるものではない!
わたしの余命がどれくらいあるのかわからないが、とりあえず日々一生懸命過ごそうと思う。