
ハノイ暮らしの雑記帖③-ハノイ🇻🇳で卓球するなら
JICA海外協力隊としてベトナムに派遣された私。現在、首都ハノイで語学訓練中!
月曜から土曜まで語学訓練を受けている。なかなかに忙しく怒涛のように過ぎていく毎日。しかし、一つだけ続けている習慣がある。卓球だ。
ベトナムの国民的スポーツはサッカーだが、卓球も根強い人気がある。
ハノイには至る所に卓球場があり、それは教室や病院の一室である場合もあるのだが、多くの卓球愛好家たちが仕事終わりに卓球をしている。
私も体力向上とベトナム人との交流目的で週3〜5ペースでベトナム人たちと卓球をしている。
そんな私のハノイ卓球ライフを書き綴りたい。
普段卓球をしているところ
ハノイで仮暮らしをしているホテルから一番近い卓球場に通っている。卓球場と言ってもそこは小学校の一室であり、普段は児童が勉強に使っている部屋である。夜だけ卓球場へと変貌を遂げるのだ。

「どんな人でもウェルカム😆」と卓球クラブオーナーのゾウさんが仰るので地図も載せておく。毎日18:00-20:30まで和気藹々とハノイの卓球愛好家たちが汗を流している。
他にもたくさん卓球クラブはある。Google Mapで「table tennis club」で検索すると結構出てくるので、卓球がしたい人はまずは最寄りの卓球クラブに行ってみるのが良いと思う。

ハノイの卓球人はどうやら複数の卓球場に通っているらしい。ある程度通って色んな人と仲良くなると、Google Mapやネットにも掲載のない卓球場に連れて行ってくれる。
下の写真は、とある施設の1室が卓球場になっているのだが、どこにも情報は載ってない。ハノイにはそういった卓球場がいくつもあるのだろう。
ハノイの隠れ卓球場を探索してみるのも面白そうだ。

3年ぶりにラバーを張り替える
ちょうど今週末にラバーを張り替えてきた。
ラバーは最低でも半年に1度は替えるべきなのだが、既に3年も同じラバーを使用していたので、ラバーがゾンビ化していた。ボールの回転量、球速ともに絶望的状況だった。
酷い現状と財布を天秤にかけた結果、ついに重い腰を上げ、ラバーを交換するに至ったのだ。
しかし、どこでラバーを購入すれば良いかとんと検討がつかない。
とりあえず家から一番近い(かつ評価の高い)卓球用品店に向かった。
そして、そのお店が大当たりだった🎯
綺麗な店内に、卓球用品に詳しい店員さん(英語ペラペラ)、無料でラバーを張り替えてもらえ、おまけに、万一ラバーが不良品だった場合に備えて保証も付いてくるというのだ。至れり尽くせり。


価格はベトナムだからと言って特に安いわけでなく適正市場価格(そりゃそうだわな)。テナジー(バタフライ製ラバー)も日本と同じく1枚1万円近くするので全く触手が伸びなかった。最近のラバーの価格高騰はいかがなるものか。
ありがとうございました、またラバーを交換する時は来ます。絶対。
卓球をやって良かったこと
日本からベトナムに来る時、荷物は極力減らしたかった。なので卓球ラケットも仕分けの対象となっていたのだが、持ってきて大正解だった。
ナイスだ、過去の自分。
いくつか理由を挙げると、
①卓球を通じてベトナムの人と知り合える
卓球クラブには卓球を愛する様々なハノイ市民が集まっている。
中学生、タクシードライバー、サラリーマン、看護師、医師、おじいちゃん、おばあちゃん、何の仕事をしているか分からない人、何の仕事を仕事をしているか分からないが何故かお金持ちの人。それはもう様々。ホテルと語学学校の往復だけでは知り合うことの出来なかった人々である。
神の前においては誰もが平等なように、卓球場においては誰もがプレーヤー。すぐに打ち解け仲良くなれる。
人との繋がりもできる。
私の派遣予定地であるゲアン省に住んでいるお友達を紹介してくれたり、派遣地での卓球場を探してくれたりする(こちらからお願いしなくても)。有難や。

→まだゲアンには派遣されていないが既に卓球のお誘いが来ている笑。
②卓球を通じてベトナムの文化を知れる
卓球が終わると皆で近くの飲み屋(ビアホイ)に飲みに繰り出す。卓球仲間とワイワイ雑談しながら、料理・お酒を飲み食いする。
これが卓球よりもむしろ本命なくらいでかなり面白い。




1人では絶対に注文しないし、そもそも辿り着けもしないローカル料理の数々。
ベトナムの食文化、奥が深い。
③健康になれる(?)
週に3日も卓球をするのですこぶる調子が良い!
と、言いたいところだが、卓球の後ほぼ毎回メンバーたちと飲みに出掛けているのであまり健康になれていない。「ăn đi! ăn đi!(食べて!食べて!)」と言われどんどん皿に料理が運ばれてくる。「uống đi! uống đi!(飲んで!飲んで、)」の掛け声とともにグラスにお酒が注がれる。飲食しまくっているので体重が減らない。プラマイゼロといったところか。
でも飲み会は面白いので全然オッケー。
④ベトナム語が上手になる(?)
ここまで書いて、私はベトナム人たちとさぞかしペラペラと会話しているだろうと思った方もいるかも知れないが、そうではない。
ネイティブが高速で捲し立てるベトナム語がうまく聞き取れないし、私のベトナム語もあまり通じていない。なので英語を織り交ぜたり、カタコトのベトナム語と舞台俳優のような大振ジェスチャーで必死に思いを伝えている。
早くベトナム語、上手くならなければ。。。
皆が何の話題で盛り上がっているか知りたいし、ベトナム語で冗談の一つでも飛ばしたい。
ある先輩隊員が、今の我々の状態は失語症の患者と同じ状況にあるという表現しており、どこか腑に落ちた。
様々思考はしているが口に出来るのは幼児のようなな言葉のみ。無力感。無能感。沸々と歯痒さが湧き上がってくる。
多分活動でも様々言葉の障壁に悩まされるのであろう。今はブレークスルーを信じて淡々と勉強に励むのみ。
最後に
来週私はハノイでの語学訓練を終え、活動の地、ゲアン省へと向かう。卓球フレンドは、「またハノイに帰ってくることがあったらまた卓球しような!」と口々に言ってくれる。帰ってこれるホームがあるのは有難いことだ。
卓球もベトナム語も上達した姿で再会したいと思っている。
ありがとう、卓球フレンドたち!!!