ハノイ暮らしの雑記帖②-デング熱ワクチン、バス酔い、美食と罪
さて今回もベトナム暮らしで体験したこと、感じたことをざっくばらんに書き散らそうと思う。
デング熱ワクチンを接種
デング熱をご存知だろか。
デング熱は年間に世界で500万人が罹患し5000人以上が死亡する、蚊を媒介とする感染症である。ベトナムは世界第2位の患者数が報告されており(1位はブラジル)、デング熱が猛威を振るっている地域である。
実は私は一度ミャンマーでデング熱に罹患している。
激しい頭痛、40℃近い高熱、寒気、だるさ、全身の筋肉痛に襲われた。解熱後も、ふらつきなどの後遺症が1週間ほど残った。
本当に恐ろしい病気である。
デング熱の本当に恐ろしいところは、2回感染するとデング出血熱というより重度で致死率が高い症状になる確率が上がるところにある。
もうすでに私は1度罹患しているため、すでにリーチがかかっている。日々、蚊に怯えて暮らしている。
と、そんな折、朗報が入った。日本の武田薬品工業が開発したデング熱ワクチン「QDENGA」がベトナムでも認可を受け、各地の病院でワクチン接種ができるようになったというのである。
QDENGAを接種することにより、デング熱の感染を60〜80%防いでくれるとのこと。有難い。
打たない手はない!
ということで先日、早速ワクチンを接種してきた。
これまで受けてきた予防接種の中でトップクラスの痛さだったがこれでデング熱を防げると思うと是非に及ばす。初回接種の3ヶ月後に2度目の接種を受けることでワクチン接種は完了する。
ちなみに、デング熱ワクチンは、WHOはデング熱の高度流行地における 6〜16 歳の子供へ推奨するに留まっている(タイでは4〜60歳全員に推奨しているが)。
デングウイルスの血清型によっては、ワクチン接種後の抗体依存性感染増強(逆に症状が重くなる)のような現象が起こらないとは言い切れないとのこと。
デング熱罹患のリスクとワクチン接種の有効性・安全性を天秤にかけ検討する必要がある。
まぁとりあえず、ワクチンを接種しても慢心せず、日頃から蚊刺されないように気をつけて行きたい。
ハノイ交通ヒエラルキーのトップ、バスに乗った
ハノイの交通で一番強いのはバスである。最弱は歩行者。
バスや車は私が横断歩道を渡っていても、特に減速することもなく、クラクションを連発しながら突っ込んでくる。
そんなバスを使ってハノイ市内を移動してみたので報告する。
日本とベトナムのバスでは、料金回収システムが異なる。
日本のバスでは、降車時に料金を払うのが普通。一方、ベトナムのバスでは、バスに乗っている最中に集金担当者が料金の回収にくるのでその際に支払うのである。
料金を支払うと下の写真のようなチケットが発行される。このチケットは別に降車する際に再度提示する訳でもない。領収書程度のものである。
チケットの価格は、距離に応じて異なる(最近値上がりしたとのこと)。
◯15km未満:8000ドン(約48円)
◯15~25km未満:10.000ドン(約60円)
◯25~30km未満:12.000ドン(約72円)
◯30~40km未満:15.000ドン(約90円)
◯40km以上:20.000(約120円)
降りる時はこのSOSボタンを押せばいいらしいのだが、押して降りる乗客は見かけなかった。降車時間はかなり短いので、目的地に近づいたらドアの近くまで移動し待機しておいて、サッと降りる。
乗った感想としては、結構揺れる。一緒にバスに乗った同期隊員はしっかりバス酔いしていた。しかし、10.000ドン(60円)でハノイ市内を移動できるので、節約したい人にはもってこいの公共機関であると言える。
あと、バスはバスで苦労があるんだなと。ハノイの交通状況はカオスである。バイク、車は入り乱れ、歩行者も横断歩道のない道を無神経に横断している。そんな中で事故を起こさず運転するテクニックはあっぱれと言える。多少揺れるのも仕方ないかと思える。
詳しいバス情報はこちらの記事を参考にされたし。
先週の美味しかったベトナム飯
①bánh đa trộn(バイン ダー チョン)
ベトナム風まぜそばのようなもの。カリカリのピーナッツや揚げた玉ねぎが振りかけられておりジャンキー感もある。麺が茶色いのは、米粉の麺にキビ砂糖を練り込んでいるからだとか。
②Bún chả(ブン チャー)
言わずと知れた(?)ベトナムのつけ麺。麺は米粉。つけ麺スープは、少し甘めでカリッと焼いたお肉がごろごろ入っている。このBún chả屋の前を通ると、オヤジが炭火で肉を焼いており、匂いに釣られ思わず店内に入ってしまう。
③Bánh bao(バイン バオ)
ベトナムの肉まん。安くて栄養豊富で美味い。ボリュームもある。優勝。具材には、アヒルの卵が入っていたり、チーズやソーセージが入っているなど、バラエティ豊富。2つ食べるとお腹いっぱいになるので財布に優しいのが非常に助かる。
④サトウキビジュース
過密な語学訓練を終え、フラッフラになりながら帰路に着く路上に売ってある。脳が糖を欲しているため脊髄反射的に購入してしまう。その場でサトウキビを専用の機械で絞ってくれ、フレッシュで甘々のサトウキビジュースが飲める。
サトウキビはニューギニア原産で東南アジア、中国経由で日本に伝来している。本場のサトウキビジュース、うまし。
美食と罪
本日、朝から激しい下痢になり病院に行った。あまりの下痢に脱水症状がおこり発汗と意識の遠のきを感じながらなんとか病院まで辿り着いた。ちなみに病院は、数日前にデングワクチンを接種したFamily Medical Practiceである。医師と看護師さんのおかげで病状はすぐに回復をした。日本語が話せる看護師の方がいたことも安心だった。本当にありがとうございました。
なんでこうも激しい下痢になったのかを考えると、多分、昨日食べた自家製豚肉の練り物か発酵させた生エビソースが当たったのではないかと思う。
もともと好奇心が旺盛な方で初見の食べ物も恐れずバクバク食べていたことが悪かった。
皆さんも食べ物には十分ご注意を!
ではまた!