最終試験、終了_二本松訓練所にて
時が経つのはとにかく早い。気がつけば二本松の山々も美しい真紅に染まっている。2ヶ月の訓練と聞いてあまりの長さに途方に暮れていたが、もう残り数日となっていた。あまりに2ヶ月は短く、そして、訓練所の生活は濃密だった。
日々の訓練生活のことを徒然に書き綴る。
平日について
日々、やや詰め込み式の語学訓練と国際協力やJICA事業に関する講座が開催されている。
1日の私のスケジュール例を以下に示す。
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6:50 起床
7:10 朝ご飯🍚
8:10 朝の集い
8:45-11:45 語学クラス(前半)
12:00 お昼ご飯🍜
13:00-15:00 語学クラス(後半)
15:00-17:00 各種講座
18:00 夕ご飯🍛
19:00-22:30 語学自習&運動&風呂
22:30 就寝
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訓練生の中には、朝5時に起きて勉強している猛者や深夜25時くらいまで勉強している猛者もいる。あっぱれ。
Wi-Fiが弱く娯楽も少ない訓練所での楽しみは「ご飯」か「ゴシップ」くらいである。訓練所のご飯はなかなかに美味しいのが幸いである。特にお昼ご飯は、アジアやアフリカなどの各国の料理が出るなど工夫がより凝らされている感じを受ける。残念なポイントとしては、2日に1回、朝ごはんに牛乳がついてくるのだが、乳糖不耐症で飲めないことである。
休日について
他の訓練生は休日になると、近場に旅行にいったシーズンの安達太良山に登るなどアクティブに過ごしているようだ。が、私はというと、日々の語学訓練の疲労のため休日はひたすら寝て過ごしている。なんと体力のないことか。
お酒を飲む場合は、岳温泉か二本松駅付近まで行く。訓練所から二本松駅まではバスの本数も少なく、タクシーで行くと片道5000円近くするため、岳温泉付近で飲む場合がほとんどである。岳温泉には数店舗、お酒が飲めるお店がある。各訓練生、好みがあるようだが、私はいつも恵比寿屋にいく。安くて美味い。ピザがおすすめである。
最終試験、終了。
訓練所生活も残り5日となっていた。先週の25日(金)には、天下分け目の最終テストが実施された。リーディング、リスニング、ライティングが実施され、60%以上の得点が合格基準である。
結果は無事、合格であった。毎日の授業にしっかり出席して毎回ちゃんと授業を理解していれば落ちることはないだろう。
あとは可及的かつ速やかに二本松訓練所を卒業するのみである。
※試験合格に浮かれてお酒を飲みすぎて怪我をする輩もいるらしいのでその点にだけは注意する必要がある。
ベトナム語について🇻🇳
とにかくベトナム語の発音は難しい。
声調が6種類もある。同じ綴りでも声調が違うと意味が全く異なってくるため、ベトナム語は発音の面では世界で一番難しい言語と言われているらしい。私が買った書籍には、『日本人は1億総オンチ、一億総言語オンチであり、日本語の音楽的要素のなさがベトナム語のような音楽的要素(声調がある言語)のある言語の習得難しさを助長している』(一部意訳)と記載されている。
いつまでも日本人的「悲劇」に浸り、ただひたすら天を仰ぎ見る訳にはいかないので、今後も地道に学習を続けていくしかない。
ちなみに文法自体は比較的簡単である。英語やフランス語のように過去・現在・未来で動詞が変化するということもない。
派遣までの予定
二本松訓練所を卒業しても、やらなければならないことが山ほどある。
・役場での手続き(健康保険、住民票、年金もろもろ)
・県庁、役場への表敬訪問(非常に楽しみ✨)
・隠岐への訪問(イベント開催予定)
・観光開発系の本を貪り読み、お土産品などの商品開発を地元の道の駅に学びに行く(ベトナムに行った時に役に立てるように)
・ベトナム語の自主勉強(これは必須)
・三線コンクールに向けた師匠との稽古
・親孝行(考え中)
ベトナムに行ったら日本にはなかなか帰ってこれない。今のうちにしかできないインプットをしっかり行いたい。
ちなみに隠岐に行く際は、日本唯一の夜行列車である「サンライズ出雲」に乗りたいと思っている。夜行列車はインドでしか乗ったことがないので、日本の夜行列車のクオリティが非常に楽しみである。
ではまた!
追記:毎日、朝焼けが、綺麗だ
訓練所は一刻も早く卒業したいが、美しい福島の自然を見れなくなるのはとても惜しい。