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赤いパンツ
スカートとかワンピースが色鮮やかなことについてはOKというかむしろ大歓迎なのに、なぜかパンツの色にはガチガチに厳しくて、ずっと暗い色しか選ばなかった。黒、濃いグレー、濃紺。ちょっとハデ目でも暗め紫、あるいはデニムの白、チノパンのベージュ、ミリタリーパンツのオリーブグリーン。
長らく、控えめな色のパンツしか持っていなかった。
ところがある日の蚤の市で、赤いパンツに心を射抜かれる。
1970年代のスポーツ用パンツで、神社の鳥居のようなみごとな赤。
ヒップポケットがない、とてもスッキリした上品なシルエット。ウエスト位置が高く、後ろ姿が文句なくカッコいい。
こんな色のパンツなんか買っちゃって、合わせる服を持っていないのでは...というのは杞憂だった。上になにを持ってきても合う。おかしいくらいにビシバシ合う。特に鮮やかな色が。濃いピンクとか、もう最高。
この1本と出会って以来、高彩度のパンツをやたらと欲しがるようになった。黄色とか銀色とかホットピンクとか。芝生みたいなグリーンのパンツも欲しいのだが、まだ見つからない。
強い色に強い色をぶつける遊びがこんなに楽しいとは。