フランスの新年はGuiの下でキスをする。
年末の花屋さんで、モミの木の入れ替わりで登場するのが フランス語でGui / ギと呼ばれるヤドリギの束。
新年にギの下でキスをするとその愛は続く。という何ともヨーロッパらしいロマンティックな言い伝えがあって、フランスでは年末に花束状になって売られているヤドリギを買って家の天井やドアにぶら下げる風習がある。日本で言うところの〆縄ポジションだろうか。
ヤドリギは地に根を張らずに、他の木にちゃっかりお邪魔して生きる不思議な植物。木の上の方にまるでマリモや鳥の巣のように丸くなった枝の塊を見たことはないだろうか。私は日本で見た記憶はないのだが、調べたところ日本でも結構普通に見られるらしい。冬でも青々とした綺麗な葉をつけ、実は白くコロンと丸くプニプニと柔らかい。(但しこの実は潰れるとべたっと糸を引き結構汚れる。)
派手さはないが何だかおしゃれなギの風貌と、"キスすると〜"というおしゃれなくだりが気に入って、我が家ではこの伝統を採用している。
改めましてBonne année ! 明けましておめでとうございます!
☆今日のめっちゃ簡単フランス語 ☆
Tradition / トラディシオン ・ 意味:習慣、言い伝え、伝統
Bisou / ビズ・ 意味:キス
Bonne année ! / ボナネー ・ 意味 : 明けましておめでとう。(新年の挨拶)