【ショートエッセイ】人生は、甘くてほろ苦い
午前中指定の宅配便がこなかった。
カスタマーサービスの人の電話の対応があまりよくなくて、「わたしはそう言いました!」って、イライラしてしまった。
正しさを認めてほしかった。
でも、ちがう、わたし、こんなんじゃないのに。
ほんとだったら、午前中にiPadスタンドが届いて、
首の痛みも多少マシになって、さっそくイラストが描ける日だった。
でも、人生はうまくいかない。
うまくいかないことばかりだよ、ほんと。
朝にイヤなことがあると、もうその日1日が
ダメになってしまった気がするんだよね。
極端かな?
なんとか気持ちを切り替えたくて
気になっていた求人に問い合わせ電話をかける。
今度、電話にでてくれた方は、声がやさしくて
話してるだけでヒーリング効果のある方だった。
正直、ホッとした。
でもね、なんか、これでいいのかな?
また同じ業界に戻っていいのかな?
ほんとは、こういう暮らしが夢なのに。
もう、自分がどう生きたらいいか
わかんなくなっちゃったよ。
現実逃避に、マンガアプリを開く。
ふいに流れてくる広告。
いつもは邪魔だなぁと、×印を連打するのに
疲れたあなたの猫育成ゲーム
という言葉に、気がついたらインストールしていた。
ふだん、ゲームなんてやらないのにね。
恐るべし、キャッチコピーのチカラ。
なんとか人生を好転させようと
もがいてるけど、空回り。
わたしだって、疲れた心を癒せるものをつくりたい。
だけど、つくる前に、自分を癒さなきゃな。
やっと外に出て、カフェモカをのみながら
noteをかきはじめた。
おいしい。おいしいけれど、
目の前の、仲睦まじい老夫婦がまぶしい。
人生は、あまくて、ほろ苦い。
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