収納ボックスを捨てれば、部屋は綺麗になる。

2019年9月23日 21:27

◆収納ボックスの罠

私も昔から床に物がなかったわけではありません。今の家に来た時にはニトリでカラーボックスを購入しているものからいらないものまで全部その中に入れて、部屋が片付いたと喜んでいました。ですが、そもそもいらない物があるから部屋が汚くなるのです。実際、汚い部屋にはこれでもかと収納ボックスがあり、中にはいらないものが詰まっています。人は天邪鬼な生き物で、収納ボックスにスペースがあればそこを埋めてしまいたいと思うのです。よって不要なものまで処分せずにとっておくというわけです。これはカバンにも言えます。旅行用にカバンを購入したとします。そのカバンが大きければ大きいほど人は物を詰めたがります。結局いらないものまで念の為と思いながらカバンに詰め込んで重い荷物を持って旅行に行くのです。ですが、そうやって持っていった物を実際に使うことがありますか。ドライヤーを持っていったけど、ホテルにあったなんてことないでしょうか。また、旅行先でもものは買えます。シャツやパンツなど不足分は旅先で買い足せば良いのです。それはそれで良い思い出です。それに、重い荷物を持っていって持って帰ってくるってよくよく考えたらすごく無駄な気がしませんか。

◆部屋備え付けクローゼットに収まらない理由

引っ越しをした人なら誰しも考えたことがあるでしょう。「この家の収納スペースは小さい。これでは私の荷物は入らない。」と。ですが、本当にそうででしょうか。現代人は多くの物を持ちすぎているのです。実際には、備え付けの収納スペースさえあれば人は十分暮らしていけます。ですが、多くの物を持っているがゆえにその物を収納するための収納ボックスを購入して、その収納ボックスが部屋のスペースを埋めてしまっているのです。そういう人はいくら大きな部屋に引っ越したといっても結局部屋はもので溢れかえってしまいます。部屋が散らかっていると思う人はまず収納ボックスの中に本当に必要なものがあるかどうか判断してみてください。その中に不要なものしかなければその物を捨てて、一緒に収納ボックスも処分してみてください。一緒に収納ボックスを捨てるのがポイントです。その収納ボックスを部屋に置いておくと、知らず知らずのうちにまた物でいっぱいになってしますからね。

◆職場の机を綺麗にすると仕事が捗る

実は、職場の机の状況はそのまま集中力にも影響します。入社して間もない頃、私は社員の机が汚いことがずっと気になっていました。使っていない書類で溢れかえり、パソコンを置いたらそこにはもうスペースがありません。酷い場合は足元までもので溢れかえり、足をろくに動かすこともできないほどでした。私も社会人2年目になった時には同様に机の上にたくさんの書類を並べて、それを用途ごとにい収納ボックスにまとめていました。

ですが、ふと思ったのです。これって机の上に出しておく必要あるのか。もちろん毎日見るものであれば机の上に出しておいて確認するのはわかる。でも、１週間に１回、あるいは１ヶ月に１回しかみないものもあります。それを机の上に出し続けていることは集中力の妨げでしかない。そこで私は必要なもの不要な物を分けて全て机より下に収納することにしました。そして机には3つの物だけ。

①パソコン：四六時中使う必要があるもの。
②現在進行形で取り組んでいる書類：仕事をするために必要です。
③観葉植物：良いアイデアが思いつきやすくなる。

これで1年ほど仕事していますが、困ったことなど何もない。むしろ、机の上には今やるべきものしかないので集中力がより向上します。

書類が多すぎてとてもじゃないが机に置かないと治らないと言う人がいます。ですが、よくよく考えると本当に必要な書類でしょうか。なんとなく不安だから残していると思いませんか。どうしても必要なら保管すべきですが、そうでなければ処分すべきです。そして恐ければデータ化すると言うのも一つです。そもそもですが、職場の机というのは非常に大容量です。ビジネスをする上で必要な収納スペースはもともと確保しています。そんな机に収まりきらないということ自体異常なことだと思います（個人的にですが）。

◆汚い方が良いこともある

ここまでひたすら机や部屋を綺麗にしろと書いていましたが、逆に汚い時ほど良いこともあります。それは、アイデアを思いつきたい時です。人は新しいアイデアを思いつく時には、全く関係のない突拍子もないことから生まれます。人の頭の中には拡散思考と集中思考というものがあります。拡散思考とは、複数のものに意識が持って行かれているときのこと。例えば、ゲームもしたいがテレビも見たいが友達とも遊びたいわで目の前の一つに集中できていない時などです。一方で、集中思考とは目の前の一つだけに集中している時です。例えば仕事で黙々とプレゼン資料を作成している時などですかね。新しいアイデアは前者の拡散思考から生まれるのです。だから、できる限り意識を転々とさせた方が良い。そして拡散思考になるには意識をそらすように部屋が散らかっている方が良いのです。映画などに出てくる天才の部屋なんかも汚い部屋の描写が多いですよね。ここで思い出して欲しいのが、仕事をする上では、拡散思考と集中思考のどちらが大事か？職種にもよると思いますが、多くは集中思考だと思います。社会人なら誰しも思うことはあると思いますが、多くの仕事には新しいアイデアが求められることはほとんどありません。よって机も綺麗にすべきです。