ものを捨てれば時間が増える。ものを捨てれば自分の価値観を認識できる。

このnoteでは、私自身の経験を元にオプティマイザー思考を持つことで得られるメリットを紹介します。

◆ものが豊かさの象徴だった時代

かつて、物を持つことは豊かさの象徴でした。ヨーロッパの王宮には肖像画が部屋の隅々まで置かれているし、アメリカの裕福な子供たちの部屋にはあふれんばかりのおもちゃがたまっています。一方で、元来日本にはその文化がありませんでした。裕福な家系であっても多くのものを持ちすぎず、1つ1つのものには余白のがあってこそ美しいという文化があるほどです。そんな私たち日本人も高度経済成長に続く、消費は美徳という考えから多くのものに投資をして、より良いものを集めてきました。つまり、かつて保持していた価値観を捨てて、多くのものを持つようになったのは西洋への憧れだといえます。

◆増えすぎたものに反発して生まれたミニマリスト思考

現代では多すぎるものはあえて持たない、いわゆるミニマリスト思考が流行しています。ミニマリストとは、定義はいくつかありますが、一般的には少ない持ち物で豊かに暮らす人々のことを指します。私もそんなミニマリストの一人です。私の部屋にはおおよそ200個ほどのものしかありません。その1つ1つには部屋に残している理由があり、残す価値のない無駄なものはなるべく削ぎ落としています。なんでそこまでしてものを捨てるのか?それにより2つのメリットがあるからです。
①ものを捨てることで時間が生まれる
②ものを捨てることで自分の価値観を認識できる
からです。

①ものを捨てることで生まれる時間

私が考えるミニマリストの最大のメリットは、ものに囚われる時間が減ることです。例えば、テレビがある部屋にはテレビをつけようか考える時間が生まれます。本棚に多くの読んでいない本があれば、その本を読むべきか悩んでしまいます。そのように、悩んだり、考えたりする時間の根本的な原因はものがあるからです。そもそもものがなければいちいち考える必要もありません。しかしお金を出して購入したものが存在しているからこそ、無駄にしたくないと考え、なんとか利用しようと思いがちです。いらない服はその典型です。高級ブランドの服は着ないともったいないと考えて、いろいろなコーディネートを考えたりしますよね。ですが、それは本当に豊かなのでしょうか。まるで、私たち人間がモノのために頭のスペースの一部を貸し出しているとさえ思えます。逆に考えてみてください。物がなければ、そもそもテレビをつけるか悩むこともないし、本当にしなくちゃいけない勉強に時間を費やすことができます。また、本棚の中からどの1冊にするか考える必要もありません。

②ものを捨てることで自分の価値観を認識できる

ミニマリストの考えはまだ多くの人々に理解されていません。私も友人にこういった話をすると異常なまでにものがないことにいつも驚かれます。ですが、逆にミニマリストの生活をすると、人々がいかに多くのものに囲まれて生きているのかと思い知らされます。かつて、アメリカの自己啓発パイオニアと呼ばれるアール・ナイチンゲールはこんな言葉を発しました。

「大衆は、常に間違っている」

つまり世の中で常識と思われていることに先導されて行動する人はおおよそ間違っていると。こういった名言を耳にすることはよくありますが、現代人の行動とこの言葉を照らし合わせてみると思い当たる点がいくつもあります。

例えば、現在話題になっているラグビーW杯。世の中ではしっかり話題になっていますが、そもそも日本人はラグビーが好きだったのでしょうか。そんなことはありません。テレビやマスコミによって視覚的にも話題になっていると吹き込まれて、次第に興味を持たされているのです。まさにマスコミの戦略通りというわけです。また、貯金2000万円問題もそうです。私達は一人一人実際に毎月の支出額を計算して、どれくらいの貯金があれば老後も生活できるか考えたことがあるでしょうか。おそらく多くの人は2000万円という金額だけをみて自分の貯金では不十分だと焦っているだけだと思います。こうして儲かるのは、保険業者や証券会社などです。

つまり私達は自分で判断したように見えても実は世の中に扇動されて、意思決定しているのです。ですが、このように周りに踊らされて自分の人生を決めるのは嫌ですよね。そんな人こそオプティマイザー思考を持つことがオススメです。

オプティマイザー思考は基本的には、自分に必要なものだけを厳選して、それ以外のものは持たない考えです。ミニマリストととの違いは、自分の好きなものだけはいくらでも所有してても良いという考え方。このオプティマイザーになる過程の中で自分には何が必要なのか、何が好きなのかを徹底的に追求することができます。そこで残ったもの1つ1つは自分オリジナルの価値観に基づくものです。例えば、本が好きなメンタリストDaigoさんの部屋には壁一面に本が収納されています。このように自分の価値観を理解しているからこそ、自分に必要なものだけを厳選することができます。

もし少しでも共感してくれた方がいましたら、ぜひ1度部屋にあるものを見直してみてください。例えば、洋服の中にも何年も使っていないけど、気になっているものがあると思います。ずっと部屋に残すということは、ずっと思考の一部が使われているというサインですよ。





サポート頂いた方にはコメントを返させていただきます。サポート頂けますと幸いです✌️