OPIUM(オピウム)/YVES SAINT LAURENT(イヴ・サンローラン)の香水レビュー
作品について
イヴ・サンローランは黄色や赤色、青色の火花散る、花火を彷彿とさせるような東洋の香りを思い描いていました。
「オピウム」はゲランの「シャリマー」、ダナの「タブー」、エルザ・スキャパレリの「ショッキング」などのフランスの名香からインスピレーションを受けています。
「オピウム」はわずかにつけただけで、東洋の愛の幻影や魔法、日常から女性を解放するような風潮をつくよく感じさせます。
官能的で挑発的、誰をも虜にしてしまう美しさ。
香り
イヴ・サンローランが東洋への憧れをイメージして作った妖しいまでに官能的でエキゾティック、そして挑発的なオリエンタルタイプの香り。中国の女帝をイメージした香り。アヘンの香り。
ジャスミン、カーネーションのアコードが重厚かつスパイシーな印象を漂わせながらも、バニラ、アンバーの深みのあるオリエンタルを代表する香り。
作品プロフィール
レディース
2009年発売
調香師:
オリエンタルタイプ
特徴的なノート:スパイシーノート
香りの構成:
トップノート:マンダリン、ベルガモット、スズラン
ミドルノート:ジャスミン、カーネーション、ミルラ
ラストノート:バニラ、パチュリ、オポポナックス、アンバー
ブランドについて
創設者イヴ・サンローランは、時代の流れを捉え、常に新しい流れを作ってきた革命的なファッションデザイナー。
彼は「デザイナーの使命は、時代の流れを把握し、これから起こりうることを感じ取り、表現していくこと」だと述べています。
新しいスタイルを確立しモードをの流れを生み出す。
1960年代ブランド設立当時は、イヴと同世代の若い世代の女性が纏うことができる服を作ることを強く望んだそうです。
1964年、ブランド設立から2年後に「Y(イグレック)」という香水を発表しました。
彼にとって香水は「コレクションと同様に、私の考えを香りで表現したい」と述べていたそうです。これまでもエレガントかつ斬新な香りを発表してきました。
世界基準の調香技術、スタイリング技法を学んだ香りのスタイリストが香水をご紹介!一つ一つ香りを分析し、レビューを掲載しています。
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