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香りでイタリア一周ツアー(リグーリア)編

香りのストーリーとともに、
その土地に訪れたつもりで、香水を楽しむ方法を考案!

イタリアの土地を舞台とした香水44個をピックアップ。
香りを分析し、その土地の特徴や香りの特徴があるのかチェック。

それをまとめてみました!

今回は
(カンパニア州サレルノ県)編!

まず、訪れたのは、イタリア北部のマッジョーレ湖の中心部にある小さな島、
イゾリーノ。
そこには、穏やかな湖の水に囲まれた緑豊かな庭園。
そして、エレガントな19世紀の別荘があります。

この庭園で生まれたラブストーリー イタリアの魅惑的なヴィットリア・コロンナ王女と未来派アーティストのウンベルト・ボッチョーニとの愛の関係にインスパイアされた作品です。

時代の文化的激変と2つの美的概念の出会いを具体化したような情熱的な愛を深めました。
「湖のほとり」。花の香りと湖の新鮮な水で満たされた、夏真っ盛りのイタリアの豪華な庭園での情熱的な恋愛を物語ります。

香りは、トップからウォーターリリーの香りが、ピュアで透明感あふれるお水とお花の香りが一気に広がります。そこにフィグのほんのりビターでジューシーな香り、オスマンタスの幸福感あふれる香りがフワッと現れます。ピュアで清潔感を与えつつも、どこか繊細な香りです。

花の香りに満ち、穏やかな空気を感じる湖の水。絶妙に美しいアコードを。



そしてリグーリア海岸に移動します。

リグーリア海岸は、イタリア北西部の地中海(リグリア海、ジェノヴァ湾)に面する海岸です。

国際的に著名なリゾート地である。南フランスのニースから続く
「リヴィエラ(リビエラ)」と総称される海岸のうちイタリア側を指し、イタリアン・リヴィエラとも呼ばれています。

またイタリア北西部の地中海に面するリヴィエラ海岸で栽培される代表的な花、カーネーションがあります。

花言葉は「忠実」。
爽やかなシトラスの中でも、穏やかなオレンジの香りとスパイスのインパクト、
時折感じるレモンの清潔感ある香りが組み合わさり、流れるような透明感を感じさせます。

https://note.com/parfum_styling/n/n383158f3c4bb


リグーリア海岸に面するポルトフィーノ
ポルトフィーノは、
絵のような美しい港や、著名人が古くから訪れることで知られる高級リゾート地です。


そんなポルトフィーノの並木道に立ち並ぶニセアカシア。
そのキラキラと滝のようにこぼれ落ちる、白い花々。
イタリアの柑橘類の清々しさにアカシア ハチミツを加え、うっとりするような、それでいて大胆なフローラルの香りで包み込みます。

瑞々しいシトラスの香りが全体に広がり、少し見え隠れするオスマンタスやシベットが特徴的な輝きをもたらします。



そしてポルトフィーノの涼しいそよ風、透明な海、青々とした葉の生い茂る様子.

ネロリの香りにローズマリーやラベンダーを加えて爽快感を。

さらにビターオレンジがほんのりビターな印象を加えてレモンやベルガモットでそよ風を。

ジャスミンで透明感を表しているよう。ただのネロリだけでない、深みと持続性を加えたシトラスの香りが漂います。


リヴィエラ(リビエラ)海岸沿いの美しい紺碧(こんぺき)の海
見上げればどこまでも広がる空
遠くにわずかに見える青々とした丘

※こんぺきとは、真夏の日差しの強い青空の色のような深く濃い青色のことです。

ネロリにレモンを加えより爽やかさと透明感を与え、ガルバナムではなくプチグランビガラードがほんのりとネロリのグリーンの印象を引き立てながらも透明感を与え続けてくれます。


ちなみに世界的ファッションデザイナー、トムフォードが特別な想いを抱く場所ともされています。

そしてより爽快感を強く高めるために、イタリアの沿岸に群生する木々となめらかなレザーの香りで強さを感じられる香りに出会います。
ネロリの爽やかなフローラルにラベンダー、バジルをのせ穏やかな印象を感じさせます。次第になめらかなレザーとウッディの香りが落ち着きをもたらし、かっこいい印象へと導きます。



ちなみにイタリアでレザーの香りの関係は古くから続いています。

ルネッサンス期には、香料が研究され、香料技術の発展。
香料の幅が広がり、特にフィレンツェで処方が注目されました。

またカトリーヌ・ド・メディンスとともにイタリアの科学や香料がフランスパリへと渡ります。

フランスパリへ行く途中に出会った街グラースがきっかけでフランスで手袋を広めたのもあり、革に香りをつけるファッションが流行。

ジャスミンの香りがついた革手袋など、香りつきのレザーアクセサリーへの情熱が生まれました。

当時の革製品は動物臭やなめし際に用いる香りが強かったとも言われています。

フランスグラースの革職人たちが香り付けをすることがきっかけで、貴族の間で香り付けの手袋はフランスで大流行。イタリアからフランスへ技術がわたり、香りの発展を遂げます。

それ以来、ジャスミンとレザーはお互いに調和し、そしてそれぞれの個性を発揮して、時代を超えた香りを生み出してきました。

香りは、トップからレザーとパチュリのアコードにサフランのスパイシーの香りがキリッとインパクトを与えます。さらにジャスミンが加わることで奥ゆかしくエレガントな印象を演出しているようです。かっこよく、けれども洗練されたエレガントさを芯に感じさせてくれる香りです。

https://note.com/parfum_styling/n/ncdd672fab344


地中海の一部を構成するリグリア海を横断する旅をしている際、南フランスの美しいオレンジの花の香りを漂わせます。

すぐお隣は、モナコを通り南フランス。


約200年前、イギリス王室御用達ブランド祖先フローリス氏が船で地中海、リグリア島を渡っていた時の潮の香り。
マリンノート、ネロリの香りとレモンのアコード。日差しの中を歩いているかのようなフレッシュな香りです。



いかがでしたか?
是非こちらもgoogle earthでも作ってみましたので、お楽しみください!


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