ニンテンドッグスという罪を背負って生きる
ニンテンドッグスをご存じだろうか
初老であるところのわたしは「ついこないだ」発売したDSのゲームで…と書きそうになるが、もちろん20年前のゲームだ。
ニンテンドッグスは、ゲームのなかでカワイイ犬を飼い、名前をつけ、お世話をし、芸を教え…大会に出たり、すれちがいで交流したりという…今ではめずらしくもなくなった”お世話ゲーム”なのだが…
このドッグス…老いない。
病気になることも、死ぬこともない。
永遠の子犬と別れるためには”手放す”みたいな選択肢があったはずだけど、ちょっと記憶があいまい
さて、多少なりともお世話系ゲームをなさる方なら、この後の展開は予想できることと思う。
飽きた
そう、人は…愚か……永遠にあのかわいい子犬を愛でることができない…
実際の犬のお世話に飽きることはない。
病気になるし、おなかもすくし、あったかいし、そしていつか先に死んでしまうし
期間限定だからこそ、全力で愛せるみたいなところが!だれしも!!あるよね!!!???人は!愚かなので!!!!あとNINTENDO DS以外の筐体で遊ぶし!!!
勇気をだしてログインしたら
ある日…NINTENDO 3DSとかに飽きたころ…
そういや、犬飼ってたことがあったな…と、ふと立ち上げたとき……
何が起きたと思います…?
あああああ!!!!
駆け寄ってきちゃった!!!
しっぽ振って!ノミだらけの子犬が!!!!!わたしに!!!かわいがってと!!!!!
ごめんよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
わたしは、あまりと言えばあまりの罪の重さに、比喩でなく泣きじゃくりながらノミをとり、ごはんを食べさせ、おもちゃで遊び
そしてすべての犬を”手放す”手続きをし、二度とNINTENDOGSを立ち上げなかったのでした…
そして2024年、サエボーグ展
サエボーグ展、ムスメと「へー…犬?がいるみたい…動くのかな?」とかいう軽い!あまりにも軽い気持ちで!!
チャリで行けるし、行く?くらいの気持ちで赴いてしまったサエボーグ展!
ア…
いぬだ……いぬがいる…
へぇ…かわいい~って近寄って行ったら、まさか、ぐいぐい近づいてくる犬
落ちちゃうよ!ってさらに寄って行ったら、いぬはわたしの手にぐいぐい鼻面を押し付けてくる
触っちゃってるけどォ!?いいの?
って監視員さんを振り返るけど、監視員さんは真顔のまま
そんなわたしといぬを、三歩離れて見守るムスメ氏
おりしも、私もムスメも最愛の犬を見送ったばかり…
もう、たまらなくて、落ちちゃうよ、気を付けて
どこか痛いから泣いてるの?どうしてあげたらいい?と聞く始末(いぬの中身はヒトです)
もちろん、いぬは答えない。鼻面を押し付けるだけ。
そして、折あしく、観客はわたしとムスメふたりだけ!人が!来ない!!!!!!
もう、もの悲しくて、この場だけ撫でて何もできない
相談できる行政の窓口もない、あげられるものもなければ、お水の一滴すら飲ませられない、いっそ連れて帰りたいのに!!!(いぬの中身はヒトです)
半歩ずつ、半歩ずつ離れながら「ごめんね」と逃げる体験をさせら…ウォォォォォ!!!!!!!!!!!!(いぬの中身はヒトです)
後ろ髪をひかれて、振り返ったら
この写真、心の中で怖すぎて叫びながらなんとか撮ったんですけど
(この状況で写真を撮る野生、異常では?)って思わなかった?
(いぬの中身はヒトです)なのにね!!!!!
いやー…すごいトラウマをかきたてられる体験をしちゃっ…た……NINTENDOGSの罪…
この気持ちを言葉にするのに、1か月かかりました
なんにでもついったーに書き散らせるわたしが、当日書けたの、たったこれだけ
野生のトラウマ体験、楽しんでくれたかな!?
お茶代を寄付してくれてもいいよ!!
有料コーナーには、野生のパンツを盗み出してかじっているこいぬがいるぞ!
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