指定難病「大田原症候群」と診断されるまで
育児休暇を取得する最大の理由になっていたのが、
胎児の脳形成異常でした。
そんな不安を抱えながらも、妻が無事に出産してくれ、
幸せな日々が始まろうとしていました。
そんなある日、里帰り先の両親から「てんかん発作ではないか?」
と言われ、居ても立っても居られずに病院に向かいました。
わずか生後20日で指定難病「大田原症候群」と宣告されました。
絶望の淵に立たされ、生きる希望すらも見失いました。
そんな中で、たくさんの方のブログや症例を拝読させていただき、
ほんの僅かですが未来を見据えられるようになりました。
私たちのこれからの闘病記は自分達のために、
そして来る日に絶望を感じた誰かのためにも残そうと思います。
それが使命だと信じて。
まずは、簡単にこれまでの経緯をまとめます。
胎児期
産医院にて胎児エコー検査で”小脳の左右差”の疑い
同市内の大学附属病院にて受診
大阪の胎児エコー検査専門クリニックにて受診
頭部MRI検査にて”小脳形成異常”と診断
”脳腫瘍”や”脳旧性出血”の疑い
兵庫にあるこども病院にて受診
大阪にあるこども病院にて受診
早期出産の必要性は無いと判断され、普通分娩へ
新生児期
0日
妊娠40wで3,300g台で出産
3日
頭部MRI検査を実施
引き続き”小脳形成異常”と診断
右側頭葉と右側脳室に出血後?
右側脳室はやや大きい?
現状では病気を確認できず退院
20日
子のてんかん発作(スパズム)を確認
総合病院に受診
脳波所見:”サプレッションバースト”を確認
臨床所見:全般性発作とシリーズ形成を確認
「大田原症候群」の疑いがあることを宣告
23日
長時間脳波検査を受診
右後頭葉付近からてんかんが発生
早速入院し、抗てんかん剤”バルプロ酸ナトリウム”処方
とにかく家族で手分けして、
病気のことや様々な方の症例や闘病記を確認しましたが、
「”てんかん外科手術”を執刀してもらうしかない」
と考えております。
一刻も早く、発作に苦しむ息子から痛みを取り除いてあげたい。
このまま予後不良で辛い思いをする可能性が高いのに、
抗てんかん剤だけで時が過ぎるのを待つことなんてできない。
素人なりの見解予想としては、
胎児期の脳形成過程で右側脳室や右側頭葉に出血
右側脳室と第4脳室を挟んで連絡する小脳に形成異常
大脳の右後頭葉付近で局在性皮質形成異常
右側脳室はやや大きいが、片側巨脳症ではなさそう
病巣切除術or右側半球離断or脳梁離断の早期外科手術が重要
息子の未来を祈って、難病に家族で立ち向かいます。
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