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第22号 Freelance Therapist Magazine(フリーランスセラピストマガジン)

> Freelance Therapist Magazine
> 2020年10月9日 第22号
 大学院でやった研究の英語論文が2本掲載されることになりました
> 1.気になったニュース
 DXで大学教育の効果を高めよ。文科省が90億円で新事業
> 2.学びが深まる情報
 フリーランスとして仕事をする時の契約書
> 3.初心者投資日記
 無形資産の蓄積
> 4.質問コーナー
 最近読んだオススメの本を教えてください
> 他

どーも、田代雄斗です。
自分は大学卒業後に大学院まで進学して研究をしていたのですが、今になって英語論文が雑誌に掲載されることになりました。

大学院は京都大学の医学研究科人間健康科学系専攻というところに所属しており、青山朋樹教授のもとでお世話になっていたのですが、いろいろなテーマの研究をさせてもらいました。

今回英語論文が掲載されたうちの1本は腰痛の治療に関するものです。大学院のときは1つの物理療法機器に着目しており、その名前としてはCapacitive and Resistive electric transfer (CRet)日本語では容量性抵抗性電位法と呼ばれるものです。いわゆるラジオ波といわれるもので、体の深部を温めるような機械ですね。大学院博士課程在籍中に通した論文は下のものになります。

しかし、もう1本がなかなか通らず博士課程在籍期間が終わって3年目の今になってやっと通った感じです。Electromagnetic Biology and Medicineという雑誌に掲載されることになったのですが、まだ掲載が決まった段階なのでまた実際に掲載されたらその内容についても共有できたらと思います。

もう1つ通った論文は障害者支援に関するものです。以前から障害者雇用というテーマに興味を持っていたのですが、大学院の学生の頃からとある電子機器メーカーの特例子会社(障害者を雇用している会社)と共同で研究を進めていました。こちらの会社では手作業が多いのですが、中には手に麻痺のある方もおられるので体の機能を理解することは重要です。

そこで医療の専門職でなくても体の機能を理解しやすい指標を作ろうということで、食事に着目したアンケートを作ることになりました。食事は食べ物の種類(汁物、ごはん、主菜など)、食べる道具(はし、スプーン、てづかみなど)によって様々な手・腕の機能を使います。そこで食事の動作ができる・できない、している・していないといった状況を調査することで体の機能を把握できないかと考えたわけですね。

こちらの研究は大学院の時にお世話になっていた青山教授と共に研究費申請をしてAMEDという機関に採択され、その研究結果をまとめて雑誌に投稿していたのですがAsian Journal of Occupational Therapyという日本作業療法士学会が出している雑誌に掲載が決まりました。自分は理学療法士という立場ですが、今回のテーマが作業療法士の領域に近いためこちらに投稿してみました。個人的には初めて作業療法士系のジャーナルに採択が決まったので嬉しく思っています。

大学院に通ったことがない方は研究ってどんなものかなかなかイメージしづらい方もいるかもしれませんが、最近始めたstand.fmの方で少し話したりもしているのでもしよければそちらも聞いてみてもらえたらと思います。

それでは今回もよろしくお願いします。

1.気になったニュース

DXで大学教育の効果を高めよ。文科省が90億円で新事業

自分は大学だけでなく大学院まで進学していましたが、今学んでいる学生と話すとやはり悩ましい部分も多くあることを感じます。授業はオンラインになって学生同士で会う機会も少なくなってしまい、教員との交流も減ってしまうし、部活動やサークルの活動も多く規制されてしまっています。今後デジタル化が不可欠ですが、大学教育の役割を今一度このニュースを深堀りしながら考えてみようと思います。

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