第18号 Freelance Therapist Magazine(フリーランスセラピストマガジン)
> Freelance Therapist Magazine
> 2020年9月11日 第18号
歩行のバイオメカニクスとアニメーション・CG
> 1.気になったニュース
国のMaaS支援事業、手を挙げた自治体は?「モビリティデポ」「MaaS+」など取り組みさまざま
> 2.学びが深まる情報
スポーツ界で働くセラピストの全体像
> 3.初心者投資日記
株式投資のための企業分析
> 4.質問コーナー
これから自分でコンディショニングジムを開業することを考えているのですが、どのようなことを注意すると良いでしょうか?
> 他
どーも、田代雄斗です。
先日アニメーション・CG関連の学生向けに身体の構造について教えてもらえないか、というような依頼があったのでいろいろ調べていますが「歩行」という基本的な表現だけでもかなり奥が深いことがわかってきました。
個人的にこちらのアメリカで3Dアニメーターをされているヨーヘイさんが発信されている動画にとても感銘を受けました。
自分は理学療法を学ぶ過程で歩行動作に関しては詳しく学んできましたが、アニメーションとして歩行動作を表現することに関しても歩行動作のバイオメカニクス的な要素がかなり多く含まれていると感じました。
足部に関しては踵接地〜前面接地〜爪先離地までの流れもしっかり表現されており、ダブルニーアクションと呼ばれる膝の動きもそのような名前では呼んでいないもののアニメーションとしてうまく表現されています。
また前脚になっている方の脚へ荷重をした時に骨盤が反対側へ傾くような形で荷重を表現されていましたが、そこまで細かく表現していることに驚きました。応用編として中臀筋が弱っている場合のドレンデレンブルグ歩行やデュジャンヌ歩行についてもこのような流れで表現できる印象です。
他にも体幹の微妙な前後方向の揺れや回旋の動き、また肩の動きも鎖骨あたりの細かい動きから肩関節、肘関節、手関節への連動した動きも意識されており、アニメーション表現の奥深さにかなり興味が深まりました。
自分の場合は動物(主に馬)にも関わる仕事をしていますが、動物の歩く動作、走る動作をアニメーションで表現するような方法を示した資料もいろいろあるようです。
このような動作の表現を考えていくうちに個人的に解剖学、運動学の復習にもなっています。人体の知識がリハビリテーションの仕事だけでなく、他の分野でも役に立つのはとてもおもしろいです。読者の皆様も今勉強している知識が思ってもみないところで活かせることもあると思うので、いろいろ考えてみて下さい。
それでは今回もよろしくお願いします。
1.気になったニュース
国のMaaS支援事業、手を挙げた自治体は?「モビリティデポ」「MaaS+」など取り組みさまざま
コロナによって車の価値が見直されたりもしているし、モビリティに対する考え方に大きな変化が起こっているように思います。安全かつ便利なだけでなく、感染対策としても十分であるような移動方法は今後確立されていくのでしょうか?今回はこのニュースを深堀りしながら考えてみようと思います。
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